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「やめろ……何してんだよ……っ！」
氷の中で一人狼狽えるAを、爆豪は静かに見つめていた
大の大人2人がその場に膝をつく様子はみっともなくも見えるが今はそうは思わない
本当に心の底から過去の己を嘆き今に後悔し、どうにかしたいと望むその強い意志、誤解に沈められた真実を言わずして伝えた気になっていたその愛情を今真っ向から本人に伝えている
そのどこに、みっともなさがあるだろうか
「今更っ……そんな泣きついてきて…っ信じられるか……どうせ、Aが許したら……また…っ」
そこまで言ってAは言葉を紡ぐ
散々強気に全てを拒絶してきたその口で
ようやく漏れた本音
今のAが恐れている未来
自然と爆豪の口角が上がった
「(やっぱりな…別人と言っても本質は変わらねェ。Aのままだ)」
あの凄惨な闘いの最中
爆豪はまたAに守られた
薄い青い膜のようなものに包まれ全ての攻撃から守られたあの時
Aは己をみて涙を流し笑ったように見えた
ごめん、と言っているような
さようなら、と言っているような
あの時あの瞬間Aに負の淀んだ感情など一切見当たらなかった
ただ、別れを惜しむようなそんな悲しい気持ちだけ
「今更と言われても仕方ない。けれどこの想いに嘘偽りはない。私はお前の幸せをただ願っていた。そんな世界にしたくてヒーローとして動いてきた…！」
「神野の後1回も会いに来なかったじゃねェか……！」
「私との繋がりが露見した中、会いたい感情だけで動いて敵にAの居場所を掴まれるわけにはいかなかった」
「っ電話だけでも、くれたってよかっただろ……！」
「……声を聴いたら飛んでいきたくなってしまうだろ。…血塗れ再び人形のようになってしまった姿が最後に見た姿だ。心配、してないわけない」
「っ」
「……そこは。俺が逐一電話で報告させてもらってた。ブランケットもお前が少しでも寂しくないようにと思ってジーニストさんから預かったものだ。……それくらいしかしてやれなかったから」
「私は、イレイザーヘッドに全幅の信頼を置いていた。絶対にAを傷つけることはない、私と同じ親心をもっている者として。彼の行動を咎める気はない。私もそばにいたらお前を危険からなるべく遠ざけていただろう。何も知らせず穏やかな所で過ごさせていた」
何も言わないのは無関心だからじゃない
何ものからかも遠ざけ
安全な場所で守っていたかったから
．
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みけいぬこ(プロフ) - カンナさん» 私の趣味趣向がふんだんに発揮された駄作を気に入っていただけて推しと言っていただけて嬉しすぎます！ありがとうございます（ ߹꒳߹ ）アニメ頑張ってるヒーロー達とを応援しつつ我が子も書き書きしていきます！ (2022年10月3日 20時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - みけいぬこさん» ハッピーエンド待っております…。アニメ6期もドッキドキで一話を見ました！オープニングからなにまで安定に最高でしたよね…！みけいぬこさんの作品を全て見させてもらっているのですが全て面白くて毎回沼にハマってしまいます…。もう私の中の推し作者さんです！ (2022年10月3日 18時) (レス) id: 8ea5502c44 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - カンナさん» わぁぁあ…ありがとうございます！アニメ6期始まっております！そちら観るためにも頑張っていきましょ- ̗̀( ˶'ᵕ'˶)疲れの元にならないよう明るく！努めてハッピーエンド目指していきたいと思います！のでまた読んでやってください！ (2022年10月3日 18時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
カンナ(プロフ) - いつも楽しみに見ています！みけいぬこさんの作品を見るために毎日頑張っています…。これからも頑張って下さい！ (2022年10月3日 15時) (レス) @page8 id: 8ea5502c44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年10月3日 9時
