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ドクン…
哀れ
それが自分を指す言葉だということにAは気づいた
「トゥワイスよりも誰よりもおまえは俺をマークしなきゃいけなかったんだ」
ドクン…
＿＿君を救ってくれるヒーローなんていなかったじゃないか
やめて、、
＿＿気付きもせず君じゃない誰かの為に
言わないで、、
「ホークス！！」
より一層の炎が焼尽くそうとした時に聞いたことある声がAの耳に届く
『フミカゲまズイヨ…』
「言うな！」
「雄英の…ダセェなァ学生まで引っ張り出してんのか」
＿＿ほら、救けるのはいつだって君以外だ
ドクン…
ズキズキと心の奥が軋みをあげる
熱いはずなのに身体が震えるほどに寒かった
＿＿無駄に足掻いて来ないヒーロー待ってたんだぜ？哀れだよな
「(必ず、救けてくれるって……言ったのに…)」
どろどろとAの胸中を暗い何かが這い回る
これは留めていいものではない
そう思うのにそれは増すばかりで消えてなくならない
頬を伝う雫が流れる傍から凍って線を作る
ここはこんなにも熱いのに
その氷がすぐに溶けることはなかった
「見ろよガキ、そいつが殺した」
「！！……！、？」
「んで、これもそいつがくれた様なもんだ。気づかなかっただろ？お前らの寮にいるのは偽物だよ」
親指でトゥワイスの亡骸を指差し、そして片腕に抱くAをた常闇に見せつける
ぐったりしたAはその瞳を十分に濁らせて何も写してはいなかった
驚愕に愕然とする学生をみながら荼毘はくつくつと隠しきれない嗤いを浮かべる
「何しに来た？助けに来たか？」
一つ一つ言葉を聞かせるように
更に呪詛を吐く
「何を助けに来た？」
この荒れ果て阿鼻叫喚犇めく世界で
助けることに優先順位をつける
そして、悪と括ったもの達を一掃することに
その場しのぎの正義を掲げる
「学生が健気に夢見るプロってやつあ…俺たちなんかよりよっぽど薄汚ぇぞ」
この状況で学生風情、それもたった一人
出来ることなどたかが知れていた
必死でその小さな背に庇う姿は
そう言ってるのと同意だった
「可哀想にな…また救われないなァ。お前」
そう言って荼毘は炎をおさめた手でAの頭をサラリと撫でる
どこか冷たいそれにふっと自然な笑みが漏れた
「もう我慢するの止めよォぜ、A…」
．
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みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！ (2022年9月30日 7時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2022年9月29日 14時) (レス) @page45 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - さきさん» わわわっ！なんという休日の使い方！嬉し申し訳なし<(_ _*)>でもありがとうございます！とても嬉しいですっ気づけばもう12…まだ続きますので更新頑張っていきます！ (2022年9月27日 7時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - ガチで一気読みしました！！！！！！休日一日費やした。面白くてやばいです（？）語彙力失うくらい。更新待ってます！！ (2022年9月26日 22時) (レス) @page37 id: 9fc0d0edba (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 彩都さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいコメントꉂ( ˃ ⌑ ˂ഃ )日本語おかしくて嘆いてる私に優しい言葉嬉しいです！早足で終わらせた気が否めませんが…黒くん編行きたいと思います！目指せハピエン！( ߹ ^ ߹ ) (2022年9月22日 19時) (レス) @page29 id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年9月13日 14時
