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冷たく、それでいて無機質な感触が腕にかかる
それが不甲斐なく、それでいて掴めた事に一抹の安堵と言いようのない後悔が爆豪の顔を歪ませる
それは軋む身体の痛みからくるものなのか別のものなのかは分からない
「今日から俺はァ……」
だから、過去の約束に縋った
それに応える為だと奥底からやけくそに生意気なみっともない虚栄心を引っ張り出し誰にも悟られるなと不遜に笑みを浮かべた
「大・爆・殺・神！ダイナマイトだ！！」
＿＿ばくご、神の名前はいるの？
＿＿ったりめーだろ。誰よりも何よりも強ェのが俺だ
＿＿カッコイイね！
そう言って笑ったあいつは、どこにいる……？
「はは、良いヒーロー名だね！ユーモアがある」
「欠片もねぇんだが！」
そう言って噛みつきながら落ちてくる爆豪をノールックで通形は抱き抱えて受け止める。すぐに地にゆっくり降ろしてやり前を見据えたまま戦闘態勢を崩さない
かなり、ボロボロな爆豪
しかしその腕にしっかりと抱き抱えてるものを決して離さないとその強い瞳は訴えていた
「"元気とユーモアのない社会に明るい未来はやってこない！"俺のモットーでね。失敬した！」
戦況を全て通形は理解してるわけではない。だからその抱き抱える鈍色に濁った卵が何を意味するのか分かってはいないが、大切なものだということは理解できた
「さて…どうやら
そこからの爆豪の記憶は曖昧だった
受け身もまともに取れない身体
満身創痍な己の身体が思い通りに動かない自覚はあった
「大・爆・殺・神！ダイナマイト！……！？は無事か…!」
「恐らく一体一体が九州の脳無に匹敵する強さ…今の彼には無理なんだよね……！でも…！」
「不思議！あの子の周りだけなんか変なバリア貼られて脳無が手出しできてない！」
キィンキィンと甲高い音が爆豪の耳に届くが
そのどれもが青い球体を壊すには至らない
「はぁ……A……てめェか……？はぁ…」
確信はない
無機質な卵にそう問いかけても答えなんて返って来るはずもなく、今までに見た事も無いはずのその存在が何故かそうなのだろうと思った
こんな死と隣り合わせな窮地の真っ只中で、手放しで助けてくれる出来すぎた力をもてる奴なんてそうそういない
「……はぁ、クソ、が…」
守られてる事に言いようのない悲しみと怒りが
胸中を埋めつくしたのだった
．
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みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！ (2022年9月30日 7時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新お疲れ様です！ (2022年9月29日 14時) (レス) @page45 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - さきさん» わわわっ！なんという休日の使い方！嬉し申し訳なし<(_ _*)>でもありがとうございます！とても嬉しいですっ気づけばもう12…まだ続きますので更新頑張っていきます！ (2022年9月27日 7時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - ガチで一気読みしました！！！！！！休日一日費やした。面白くてやばいです（？）語彙力失うくらい。更新待ってます！！ (2022年9月26日 22時) (レス) @page37 id: 9fc0d0edba (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - 彩都さん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいコメントꉂ( ˃ ⌑ ˂ഃ )日本語おかしくて嘆いてる私に優しい言葉嬉しいです！早足で終わらせた気が否めませんが…黒くん編行きたいと思います！目指せハピエン！( ߹ ^ ߹ ) (2022年9月22日 19時) (レス) @page29 id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年9月13日 14時
