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穏やかだった昼下がりに歪な声が響いたのは一瞬だった
｢楽しんでるとこごめんねー、すこーしこの子お借りしマース｣
赤い翼を翻しそんな軽い言葉と共にいきなり現れた黒い影はAを連れて去っていく
全身目立つ黄色のコスチュームを纏ったその人は知らない人はいないだろう有名なプロヒーロー
｢｢｢｢｢ホオオオオクスウウウウ？！？｣｣｣｣｣
生徒たちの雄叫びと共にキランとウインクしてみせるホークスはAを抱いたまま大空をぐんぐんのぼっていく
ボンッ！！
｢な に し と ん じゃ ーーーー！！｣
｢わぁあ！爆豪落ち着けっ！｣
｢個性で飛び立とうとするなっ！！｣
｢離せっ！クソが…っ！あいつ……っ！！｣
｢あいつってホークスだからっ！Ｎｏ．3ヒーローだからぁぁ！｣
固まっていたのも一瞬で現状を理解した爆豪が取り返そうと飛び立とうとしたのを慌てて切島と瀬呂が羽交い締めにして抑える。目をつりあげ鬼の形相で怒り狂う爆豪の背には業火の炎がみえる。その暑さにか汗を滲ませながら本気で振りほどこうとする爆豪を抑える切島と瀬呂。(上鳴も加勢にきたが右ストレートが綺麗に入ってしまい地に伏せている)
｢なんで、ホークスが…？！｣
｢しかもA連れてくってどういうことだ…？｣
｢たしか、文化祭の警備を任されたと言っていた様な｣
驚く葉隠と障子の言葉に常闇がインターン中に聞いたであろう事をポツリと零す
ホークスは体育祭時も警備を担当していた。何かと注目を集める昨今、これ以上の失態は回避したい雄英としては警備を強固にしたいということなのだろう
それにしても豪華な警備だとは思うが…
｢んなこたァどうでもいいんだよ…！なんでA連れてっとんだァあのクソ鳥ｲｲｲｲｲ！！｣
｢爆豪やめとけって！｣
怒り収まらぬ爆豪の爆発音は上空にいるホークスの耳にも届いていた
｢あらら、ここにも過保護がいたんだー。悪いねー｣
｢…｣
悪びれた風でもない緩い表情を浮かべるゴーグルをつけた男。両脇にがっしり捕まれ身動きの取れないAは上を見上げた先に見える男の顔をまじまじと見つめた
その視線に気づいているのかチラと一度目が合うと、ヘラりとした笑顔が返ってきた
｢いやー、ごめんね。いきなりで。ちょうどいい所にいたからさ。少し君と話がしたくて｣
｢はなし？｣
バサリと音をさせて大きな赤い翼が空を切る
青空を背に笑う男
見覚えのある風景だと思った
．
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みけいぬこ(プロフ) - さやかさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえてるのが励みになります！更新していきますねー(●´ω｀●) (2022年7月18日 8時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただいてます！これからも楽しみにしてます。 (2022年7月14日 15時) (レス) id: d179a9363a (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» 私はコメントが活力になってます( *¯ ꒳¯*) (2022年7月7日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - みけいぬこさん» 更新が1日の楽しみになるくらいに、楽しませてもらっています！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！楽しんでもらえてますでしょうか｀・ω・ (2022年7月5日 16時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年6月24日 9時
