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怖がるのをやめようと思った
何もできず逃げ回るだけな自分をやめようと
過去は変わらない
自分が個性を宿していることも
それが誰かに求められ使われるということも
それに屈してしまっていることも
自分は何一つ望んでいない
けれど、世界はもうそうなってしまっている
それを全てなかったことにできればいいのに……
«見ろや！»
「！」
かけられた声は自分にではないけれど、Aはその言葉が強く心に響いた
«まだ炎があがっとるやろうが！見えとるやろうが！エンデヴァー生きて戦っとるやろうが！！»
画面の向こう側は悲惨な現実離れした現実の光景
泣き叫び逃げ惑う人達の中で
消えることなく強い光を放つ少年
何が出来る訳でもない
なのにも関わらず彼の声は凛と澄んで力強く
カメラを通して遠く離れてるはずの自分にまで響く
希望の光を灯してくれる
「(つよいは、ひとつじゃない…)」
«あ、敵が避難先へ……ああ！追っています！しかし追っています！エンデヴァー！！»
悲壮感漂わせていた実況者の声に希望が
諦めていた姿勢がエンデヴァーを応援する姿勢に変わる
応援は、力になる
皆が彼を、ヒーローにエールを送る
「がん、ばれ…」
「……！」
グッと両手を握りそこに願いを込める
この力は自分を守るために使えと言われた
これは守るため
弱い自分から強い自分に変わりたいと願う自分を守るため
「(エンデヴァー、ホークス…2人が勝てるように……)」
「！A……よせっ！」
気配に気づいた相澤が声を上げAに駆け寄る
両腕は淡く光あたたかなオーラを纏う
Aの体が少し発光しているのかキラキラ輝く
開かれた瞳はまっすぐ画面の先のヒーローに向けられていた
キィン……
「「「「「！！」」」」」
テレビに向かって放たれた光は
一瞬目も開けられぬ程に光り思わずその場の全員目を瞑る
「ぬぅ！！(突然、獣のような様相に…)」
「まじかよ」
ホークスの羽の助力を借りて喉を灼く勢いで拳を突き立てたエンデヴァーはもう満身創痍だった
再生が間に合ってしまっているのか手応えはあまり良いものではなかった
それは背後で見ていたホークスにも感じ取れたことだった
「(火力が出てない……？！)」
羽は全弾ほぼ打っていてそれも燃え尽きる寸前
「ホークス！」
伝えられるメッセージに、どう答えたらいい
．
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みけいぬこ(プロフ) - さやかさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえてるのが励みになります！更新していきますねー(●´ω｀●) (2022年7月18日 8時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただいてます！これからも楽しみにしてます。 (2022年7月14日 15時) (レス) id: d179a9363a (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» 私はコメントが活力になってます( *¯ ꒳¯*) (2022年7月7日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - みけいぬこさん» 更新が1日の楽しみになるくらいに、楽しませてもらっています！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！楽しんでもらえてますでしょうか｀・ω・ (2022年7月5日 16時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年6月24日 9時
