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アクション映画のワンシーンのように、激しく崩壊する建物
リアルに恐怖に泣き叫ぶ人々の悲鳴
上空を飛び回る黒い敵
それを追撃するヒーローの姿が
視界いっぱいに広がった
「ぁ…」
＿＿父はNO.1ヒーロー
＿＿お前が胸を張れるようなヒーローになろう
隣で小さくAの声が聞こえた
さっきまでの空気感とは一変
テレビが写す光景に目を疑った
背筋が一気に冷えた
「轟……！」
「轟くん…、」
先に見ていた緑谷と切島の声も聞こえる
しかし轟には目の前の光景に釘付けであった
真っ黒い脳無に顔面を抉られ、血を流し倒れ伏す
父の姿
«突如として現れた1人の敵が街を蹂躙しております！»
テレビの実況が鮮明に耳に響く
今何が起こってるのか、その現実を突きつけてくる
«この光景、嫌でも思い出される3ヶ月前の悪夢……»
「っ……！」
«これが、象徴の不在…»
「パニックだ、まずいぞ…」
中継をみつめる、その場にいないはずのここですら緊張がピンと張り詰める
「轟…！もう見てたか……！」
そこに、駆けつけてきたであろう相澤が談話室に入る
異様な光景、蔓延する恐怖や不安のマイナスのエネルギー
「っ……！」
Aは思わず隣の爆豪にしがみつく
直接経験はしていない
けれどこの嫌な空気は肌で感じたことがある
テレビでも言われた神野の悪夢
思い出したばかりの記憶の中に同じものがある
無意識に身体が震えた
«てきとうな事言うなや！»
「「「「「「！」」」」」」
聞こえてきた声に光がみえる
«どこ見て喋りよっとやテレビ！»
«やめとけやこんな時に！»
幼い少し高めの子どもの声
悲鳴やパニックの声にかき消される事なく
その言葉はみんなの心に届く
«あれ見ろや！»
その声に導かれるようにテレビカメラが彼の指の先を追う
«まだ炎があがっとるやろうが！見えとるやろうが！エンデヴァー生きて戦っとるやろうが！！»
諦めない強い意志
信じ続ける固い意思
«おらん象徴の尾っぽ引いて勝手に絶望すんなや！今俺ら為に体張っとる男は誰や！！見ろや！！»
必死に伝えようとするその声に
その姿に、何人の人が勇気をもらっただろう
「……」
さっきまでの震えがどこへやら
少年に感化されたかのようにテレビを食い入るようにみつめるA
それを爆豪は静かに見下ろしていた
．
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みけいぬこ(プロフ) - さやかさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえてるのが励みになります！更新していきますねー(●´ω｀●) (2022年7月18日 8時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただいてます！これからも楽しみにしてます。 (2022年7月14日 15時) (レス) id: d179a9363a (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» 私はコメントが活力になってます( *¯ ꒳¯*) (2022年7月7日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - みけいぬこさん» 更新が1日の楽しみになるくらいに、楽しませてもらっています！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！楽しんでもらえてますでしょうか｀・ω・ (2022年7月5日 16時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年6月24日 9時
