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薄暗くなった体育館内に人のざわめきが木霊する
歓声や声援、今か今かと待ち遠しいとそこここで声が上がる
「さて…どうかな」
「どうかなって！！何が？！俺ちょー楽しみよ！」
そんな人垣の少し端に、様子を見守る影が二つ
全身黒で同化してしまってる相澤と
「お前はどうでもいい。つーかパトロール行けよ」
「ちょっとだけ！ちょっとだけ」
パトロールをサボって待機しているプレゼントマイク
「それよか、イレイザー…カメラ構えてなくていいのかぁ〜？」
「……」
サボりに慌てていたのが一転、サングラス＋暗闇越しでも分かるニヤついた声に相澤の眉間に皺がよる。人差し指だけ立たせて小躍りするかのようなムカつく仕草で目の端をチラつくプレゼントマイクはウザイの何者でもなかった
「せっかくのAの初舞台、映像に残しておかなくていいのかよぉ！」
「……うるさい」
そんな親バカなこと誰がするか(既に別の場所にセットしているとは絶対に言わない)とピシャリと切り捨て、プレゼントマイクを冷たくあしらう。それに少し残念そうに、でもどこか楽しそうに見てくるのだからその目を潰してやろうかと冗談半分に言う
「半分本気かよ！怖ぇわ！」
暗闇越しでステージの幕があがり、うっすら構えてる生徒達が目に入る。ついつい目で小柄な影を探しながら観客にも視線を向ける
「この中には"最近の雄英"に対する不平不満をA組に向けてる輩もいる」
「楽しもうって気はなく品定め為に来てるって輩か」
そういったものを教師である自分達が何とかしなければいけないのだが、如何せん全てを摘み取ることは難しい
それに気づいていてもなお、この演目を選びそしてそれらもひっくるめて巻き込もうと必死に練習してきた姿を相澤は見てきた
「彼らの目にお遊戯同然に映らないといいんだが」
誰しもが好意を素直に受け取ってくれるとは限らない
それはヒーロー活動においても言えること
ここで諦めるようならそれまで
酷なこととは思うが、これもひとつのプルスウルトラ
「…俺はとりあえずAが今日という日を楽しかったって言えたらそれでいい！」
俺も親的気持ちだから！とドヤ顔で宣うプレゼントマイク。素直に言葉にできることを羨ましいと思う。けれど、相澤とて思いは同じ
「…そうだな」
ライブ独特の始まる前の一瞬の静けさが訪れる
一人一人の想いをのせて
今、1-Aの演目がはじまる
．
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みけいぬこ(プロフ) - さやかさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえてるのが励みになります！更新していきますねー(●´ω｀●) (2022年7月18日 8時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただいてます！これからも楽しみにしてます。 (2022年7月14日 15時) (レス) id: d179a9363a (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» 私はコメントが活力になってます( *¯ ꒳¯*) (2022年7月7日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - みけいぬこさん» 更新が1日の楽しみになるくらいに、楽しませてもらっています！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！楽しんでもらえてますでしょうか｀・ω・ (2022年7月5日 16時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年6月24日 9時
