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「…ぶたい、ききにきてくれるって。こわくない人たちだった」
「よかったね。じゃあチビちゃん頑張らないとね」
記憶をなくし少しずつ世界を広げているときいた
ここ雄英に隔離されてるようなものだけど
この狭いと思えるコミュニティでも、この子にとってはまだまだ広い世界
「(はぁ、かわいかー)……おっと！」
パトロールと称して上から見守っていたホークスは聞こえてきた爆音と真横をかすめる熱に当たるまいとさっと身を翻す。同時に手から重みが消え何かに奪われたことを察する…少し前から近づいてくる何かに気づいていたのでわざと奪わせてあげたのだが
「その個性でここまでくるんだ…凄いね」
ニヒルに口元を緩めて視線をやれば、片手を後ろに向け個性で爆破させその風圧で去っていくプラチナブロンドを見つける。片腕にしっかりAを抱き、こちらを射殺さん勢いで睨みつけてきていた
＿＿Aに気安く触んな、ヘラ鳥
「…俺No.3なんだけどねー」
警戒心剥き出し、対抗心バチバチのその言葉と容赦ない攻撃に思わず口元がゆるむ。移動のためというのもあるがあれは顔面に当てる気だったなとホークスは思う。
「(あの射殺す勢いの眼光は怖くないのねー、あれが平気なら誰でも平気な気がするけど)」
確か、彼は体育祭完膚なき1位の少年だったなとホークスは記憶を辿る。あの頃も一緒にいる感じはあったけど相当大事にしてるんだなーと思う。
自分があの子の親的な視点ででものを言える立場では無いのはわかってるのだが、それでも彼の存在はどこか安心できるものだと思えた
何かあっても必ず彼は駆けつけてくれるだろう
あの子にどんな事があろうとも絶対に見捨てはしない
そう思えた
「…よろしく頼むよ、ヒーロー」
この先、迷惑をかけることがあるかもしれない
どうか守ってやっておくれ
今日のこの警備は罪滅ぼし
束の間の平和を、彼らの笑顔を少しだけ守らせてくれ
今だけは、ヒーローでいさせてくれ
「言葉には裏があるんだよ、チビちゃん。人は皆君みたいに綺麗で真っ直ぐじゃないからね」
怖そうな皮を被った善人もいれば
優しい仮面をつけた悪人もいる
仮面を外して君と出会いたかった
そんな淡い夢を心の奥に隠して
自慢の翼を翻し、空を翔ける
．
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みけいぬこ(プロフ) - さやかさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえてるのが励みになります！更新していきますねー(●´ω｀●) (2022年7月18日 8時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただいてます！これからも楽しみにしてます。 (2022年7月14日 15時) (レス) id: d179a9363a (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» 私はコメントが活力になってます( *¯ ꒳¯*) (2022年7月7日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - みけいぬこさん» 更新が1日の楽しみになるくらいに、楽しませてもらっています！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！楽しんでもらえてますでしょうか｀・ω・ (2022年7月5日 16時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年6月24日 9時
