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「寂しいの否定しなかった」
「弔くんは寂しいのです」
トガとトゥワイスの戯れ言を聞き流し、死柄木は思考を巡らせる。死柄木自身では白い竜にさほど興味はない。金の成る木でありドクターに通づるものがあるという点ではまあ気にはなる、が
「……綺麗な方のトカゲって確か雄英で見つけたんだったか」
「義欄の情報で雄英の学生だって突き止めたんじゃなかったか？」
「仮免試験の時にはいなかったのです」
「ヤクザん家にもいなかったぜ！」
「おいっ俺と比べて言うなって！！」
義欄情報、確かそんなんだったなと過去の記憶が蘇ってくる。身藤同様ドクターも嬉々としていたな、そう言えばと思う。確か、
「思い出した、超再生を超える回復能力。ドクターの研究のコマのひとつだ」
「研究…というと脳無開発のかい？」
コンプレスの言葉にニヒルな笑みを浮かべる
脳無ではない
けど、思い出した。あいつは旨みのある奴だと
「綺麗な方のトカゲ探すぞ。あいつはドクターに通ずるし手土産にもなる」
「弔くんでは釣れないけど研究材料には釣れるということですか」
「脳無の研究じゃないなら何に必要なんだい？」
「……個性だ」
「へぇ」
個性の研究、荼毘は少なからず興味はある
無から有を生み出しているかのような超常な力
当たり前になった世界でもその原理はいまだ不明
超常な力でも完全ではない
そのちぐはぐなものの全容を知ることができたら…
「興味深ェ」
「荼毘くんが珍しくやる気です」
「荼毘は綺麗がお好きってか！いや、お前も充分魅力的だ！」
「何の話だよ！！！」
おどけたトゥワイスの言葉に思わずツッコミを入れるスピナー。遠回しにからかわれているのがわかるから余計に腹が立つ
「そんなことより！」
その苛立ちと今日までの行動に疑問を感じていたスピナーは黙っていたものを吐き出すように声を荒らげる。この敵連合内で強く発言できる立場ではないことは分かっているのだが、スピナーには不安と焦りが渦巻いていた
「俺たち一体どこに向かってんだ……？」
世界を変えようと一人で戦うステインに驚嘆した
世の中の当たり前が窮屈な箱に押し込められてるものだと知った
無の世界に光が指し自由な世界を見た
居てもたってもいられなくてここまできた
「なのに子供を拐う計画だけでだらけたこの状況！分からねぇよ！どでけぇ風穴ぶち開けられると思ってた！」
向かう場所が分からない
その叫びは地響きとなって死柄木を襲った
．
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みけいぬこ(プロフ) - さやかさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえてるのが励みになります！更新していきますねー(●´ω｀●) (2022年7月18日 8時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただいてます！これからも楽しみにしてます。 (2022年7月14日 15時) (レス) id: d179a9363a (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» 私はコメントが活力になってます( *¯ ꒳¯*) (2022年7月7日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - みけいぬこさん» 更新が1日の楽しみになるくらいに、楽しませてもらっています！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！楽しんでもらえてますでしょうか｀・ω・ (2022年7月5日 16時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年6月24日 9時
