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｢そういえば、さっきダンスの練習してたね。文化祭で踊るの？｣
さっきの分からない言葉はなんだったのだろうと思うAだが、何事もなかったのように旋回して話し始めるホークスにこくりとひとつ頷く。
文化祭の出し物で踊って歌うのだと説明するといいねと同意が返ってくる
｢イレイザーさん動画とか撮りそうだなー。ジーニストさんも見に来れたらよかったね｣
｢…じーにすとさん？｣
Aの疑問の声にホークスはしまった、と言うような顔をする
Aの表情は誰？と本気で思っている
それでホークスはベストジーニストに関することをまだ思い出せてないこと
そして同時に、神野の日のことも覚えてないことを察する
それは意図して、ベストジーニストの怪我のことも何もかも知らないということ
｢(思い出してる記憶から紐付けされてない？それともあえてジーニストさんの事を遠ざけてる？…この箱は開けない方がいいよな)いや、なんでもない。文化祭楽しむんだよ若人よ｣
｢わこうど？ホークスむずかしいことばいっぱいつかう｣
Aとたわいのない会話をしつつ、脳裏には｢余計なこと言うな｣と睨みつけてくる相澤と｢いい加減返せ｣と怒り心頭の爆豪がちらちら見える(ような気がする)
たくさんの悪意に好かれる手前、過保護な人にも好かれてる仔竜
それだけの魅力がこの子にはあるな、と絆された1人として思う
こんな無防備な姿を晒してもらえる立場ではないことが残念で仕方ない
｢…ごめんな｣
｢ん？なにかいった？｣
｢いや、そろそろ帰してあげないとあの爆発くんに怒られそうだなって｣
零れた謝罪はこれからに対してか
これまでに対してか
このぬくもりにまた触れることが許されるだろうか
｢ホークス｣
｢はい、なんでしょうか｣
無垢な真紅の瞳がホークスを射抜く
ホークスはこの先、この日のことを忘れることはないだろう
｢ありがとう、おさんぽたのしかった｣
｢……どういたしまして｣
ありがとうとは、こんなに嬉しいものだったろうか
じんわり心に染み込んでいくようで
｢わっ…｣
｢！？｣
空中で徐に手を離し軌道上の彼にAを託す
途端聞こえる爆発音と暴言に後ろを見やれば片腕でしっかりAを抱きとめた爆豪の姿が
｢ありがとうねー、楽しかったよー｣
｢〜〜二度と来んなっ！！｣
そんな気持ちを悟られたくなくて
隠すので精一杯だった
．
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みけいぬこ(プロフ) - さやかさん» ありがとうございます！楽しみにしてもらえてるのが励みになります！更新していきますねー(●´ω｀●) (2022年7月18日 8時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - 毎回楽しく読ませていただいてます！これからも楽しみにしてます。 (2022年7月14日 15時) (レス) id: d179a9363a (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» 私はコメントが活力になってます( *¯ ꒳¯*) (2022年7月7日 17時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - みけいぬこさん» 更新が1日の楽しみになるくらいに、楽しませてもらっています！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
みけいぬこ(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます！楽しんでもらえてますでしょうか｀・ω・ (2022年7月5日 16時) (レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年6月24日 9時
