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「爆豪くん俺のレシプロに合わせて爆風で……」
「てめェが俺にあわせろや！」
「張り合うなこんな時にィ！！」
空中で声を荒らげるどこか日常的な様子に緩みそうになる気をなんとか引き締め重力によって下がりつつある中個性で何とか推進力を稼ぐ
一瞬呆気に取られ出し抜いた敵達も何やら試行錯誤を経て追随しようとするがボロボロのはずのMt.レディがそれを阻止してくれる
そのおかげもあり、決死のバクチは見事2人を救出することが出来、なんとか少し離れた地面に着地することができた
これにより戦況でオールマイトの負担がぐっと減り戦いに集中できるはず
見つかる前にと皆特に言葉を交すことなくその場を離れる
ピリリ…
「！」
『緑谷そっち平気か！？』
突然なり始めた携帯をとれば別行動になった轟
お互い衝撃波の圏外にたどり着けたようでひとまず安堵の息を吐く
「いいか、おれァ助けられたわけじゃねぇ！1番いい脱出経路がてめぇらだっただけだ！！」
通話をきると聞こえてくる幼なじみの声に思わずほっとしてしまう(ついでに苦笑いも漏れる)さっきまで死を感じていたというのに呑気なもの……そう考えて緑谷ははっとした。思わず爆豪に駆け寄る
「か、か、かっちゃん！！その……Aくんは！？」
「！」
忘れていたわけではないがここまで逃げるのに必死で失念していた。がっちり片腕でホールドしていた爆豪も慌てて両腕で支え直しその場にしゃがむ
遠目からでしか見えなかったがやっと手の触れる距離になったらより鮮明になる鉄の臭い
見覚えのある体操服は見覚えのないどす黒い色をしていた
「おい…これ血で染ってんのかよ…？！大丈夫なのか！？」
「体温がやや低い…止血はすんでいるのか！！？」
慌てる切島と飯田をよそに爆豪は努めて冷静に一言「平気だ」と言葉を漏らす
それにすかさず切島が反応する
「爆豪！！平気っておめぇ……」
「血は止まってる、Aが自分で止めた」
「自分で…」
意味深な爆豪の言葉に問いただしたい気もしたが、優しく割れ物を扱うようにそっとAの頬に手を添える爆豪をみて言葉に詰まる。血は止まっているそれに嘘はなさそうだが顔色は紙のように白い。体温も低いということはあまり現状よろしくないだろう
「と、とにかく…病院に向かおう」
混乱極める街中にいつまでもいていいわけじゃない
背にAを担ぐ爆豪を後ろに緑谷は逸る気持ちを抑えて先陣切って歩き出した
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みけいぬこ(プロフ) - 甘党なタワシさん» コメントありがとうございます！伏線( ˊᵕˋ ;)どう回収しようかと汗汗してます！楽しみにしていただけるの本当に励みになります♡頑張りますっ (2022年4月28日 0時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 日頃素敵な作品を拝見させて頂いております。思わぬ伏線回収に心打たれましたありがとうございます。保護者組がどんどん増えてやり取りが可愛いです、更新楽しみにしております！ (2022年4月27日 22時) (レス) @page10 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年4月26日 9時
