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「ケンカして」
「謹慎ーーーーーーー？！？」
雄英高校ヒーロー科1Aクラス寮内
朝から驚きの声が響き渡っていた
部屋着姿で談話室を2人がかりで掃除機をかける緑谷と爆豪。その頬やら腕やらには包帯や絆創膏がありケンカの信憑性を高めている。登校前の制服に身を包んだクラスメイト達から「馬鹿じゃん」「ナンセンス」「馬鹿かよ」「骨頂ー」等々言いたい放題の言葉が投げかけられる…それを全て甘んじて受け入れるしかない2人は、方や肩身が狭そうに縮こまり方や怒りを必死に押え肩を震わせていた
「えええ、それ仲直りしたの？」
唯一(と言ってもいいだろう)心配の声を上げてくれた麗日の言葉に嬉しい半分、仲直り云々の話ではないような、と言葉を濁す緑谷。全て説明できる事でもないしかと言ってはぐらかすのも申し訳ない…言語化が難しいと肩を落とす
「よく謹慎で済んだものだ！ではこれからの始業式は君ら欠席だな！」
「緑谷除籍回避三度目じゃん？もう生きる伝説だな」
「ひぇ？！か、上鳴くん…僕っそんな…！」
「どうせ爆豪から引っ掛けたんだろ！寮内で謹慎じゃすることなくて暇だな！」
「…っせーな、んなことねェわ」
瀬呂のからかい混じりの言葉に爆豪は苛立ちを感じるものの何とか押しとどめる
「爆豪、仮免の補習どうすんだ」
「うるせぇ…てめーには関係ねぇだろ」
どいつもこいつも絡んできやがって…とぽそりと悪態をつく。第三者的には面白い事なので散々笑われた挙句「掃除よろしくねー」と言葉を残し全員寮を後にした
「…」
「…」
2人きりになった談話室に掃除機の吸引音だけが響き渡る
仲直り、そもそも喧嘩らしい喧嘩すら今までした事がなかった。昨日のは意見のぶつかり合いと秘密の共有。そこが片付いただけであり、長年の関係の修復ができたかと言われたら…修復とは？と頭を抱えてしまう
普通に接したらいい話なのだが、些か緊張してしまう
「…シュートスタイルさ…どうだったかな……」
意を決してそう、緑谷は呟く
追いつきたい憧れだった爆豪
和気あいあいとくだらない話をしたくないわけではないけど
尊敬してる部分もあるから
ヒーローについての話がしたい
緑谷はそう思う
「……」
掃除機の音が響き渡る
このどうしようもない間が永遠にも感じられる。無視……されてるのかな？と思わないでもない。かといってもう一度いうのもどうかと思う……
ああ、いと難し
．
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みけいぬこ(プロフ) - 甘党なタワシさん» コメントありがとうございます！伏線( ˊᵕˋ ;)どう回収しようかと汗汗してます！楽しみにしていただけるの本当に励みになります♡頑張りますっ (2022年4月28日 0時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 日頃素敵な作品を拝見させて頂いております。思わぬ伏線回収に心打たれましたありがとうございます。保護者組がどんどん増えてやり取りが可愛いです、更新楽しみにしております！ (2022年4月27日 22時) (レス) @page10 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年4月26日 9時
