仔竜、はじまる ページ36
ざわざわ
ざわざわ……
ただいまってこえがきこえる
ただいまってなんだっただろう
しっているようなきいたことあるような
どこかうえにあがっていくきがする
……これがおきるってことなのだろうか
なにかいろんなゆめをみていたきがするけど
なにをみていたか、なにもわからないなぁ
＿＿＿…
仮免試験をひとまず終えた夜、相澤は色々思うところはあるものの早々に現実を受止めこれからの計画を修正するべくパソコンとにらめっこをはじめる。最低限の灯りだけ。
寮生活となり、相澤はなるべく近くにという思いの元Aの眠る部屋に寝袋や必要な道具だけを持ち込んでいる。目が覚めた時知らない空間で1人は心細いだろうと思ってのこと…本音は一番初めにAの目に映るのが自分であってほしいと思うから。どんな現実も受け止める覚悟はとうにできた。ベストジーニストがいまだ活動の兆しが見えない中、頼れる近しい存在は自分だろうと思っている
国にも敵にも渡したくない。その子供の癇癪のようなワガママは首の皮一枚でどうにかつなぎ止められていた
雄英敷地内から一歩も出さないこと
必ずヒーロー資格のもつ人物と行動を共にすること
危険な個性の発動を確認したら速やかに抹消もしくは発動を止めること
万が一記憶の欠如が激しい場合、ヒーロー社会に貢献出来る人材として育てそれに必要な知識を教え込むこと
…一応、繋がった首の皮の国からの指示、基命令事項である
最初3つはまぁある程度融通も聞くし何とでもなる。問題は最後の項目であるが、曲解すると国のための洗脳教育をしろとも捉えられる…誰かに都合のいい教育をする気はさらさらない。本当に最悪なことに全てを忘れてしまっていたら、その時は…
「(ベストジーニストさんと同じことをするだけだ、)」
Aが健やかに笑って平和に生きていけるように
守り、育てていくだけ
そこは変えてはいけないのだ
「…」
椅子の背に身体を預け相澤は寝ているAをその目に映す。今の時間なら普通に疲れて寝ているだけにも見える。ある意味は意味平和で穏やかな時間である
«PiPiPiPi.....オイ、イレイザー…ヘッド»
「！」
穏やかな時間だったはずの空間にどこからともなく電子音とヒーロー名を呼ばれる。それは壁につけられたインターホンからであり、雄英に配置されてる警備ロボからの知らせであった
．
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みけいぬこ(プロフ) - 甘党なタワシさん» コメントありがとうございます！伏線( ˊᵕˋ ;)どう回収しようかと汗汗してます！楽しみにしていただけるの本当に励みになります♡頑張りますっ (2022年4月28日 0時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 日頃素敵な作品を拝見させて頂いております。思わぬ伏線回収に心打たれましたありがとうございます。保護者組がどんどん増えてやり取りが可愛いです、更新楽しみにしております！ (2022年4月27日 22時) (レス) @page10 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年4月26日 9時
