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「爆豪、最近ピリピリしてるよな」
「あ、切島くん…」
一人先を歩く爆豪の背中を見つめていると横から声をかけられ緑谷はそちらを見やる。緑谷の隣に切島は並び立つ
「あいつ毎日見舞い行ってるんだろ」
「…だと思う。本人の口から聞いたわけじゃないけど」
誰かに自分の予定を伝えるような人ではない。それは分かっているけれど今の爆豪を見れば彼がどこに行くかは大体予想はできる
「…早く、目覚ますといいよな」
「Aくん…」
ポツリとそう零す切島の言葉が全てだった。
入寮の日、色々胸に刺さる言葉をもらったがその中でも上位に食い込む衝撃。神野の事件以来意識不明だと言うクラスメイト。あの日あの場所にいた緑谷と切島はどうしてそうなっているのか何となく理解はできる
…最も、より詳しく内情を彼は知っているのだろうとは思っているが
「傷はふさがってたって話だけどかなりの重症だったはずなんだ…」
「…それに最後のあのオールマイトに降り注いだ光、あれぜってーAがやったんだよな！？報道では何も言われてなかったけどよ」
「…多分」
あの日の事は相澤に口外を禁じられている。また説明するとは言われたもののまだ何も分からないまま
「かっちゃんがあんなに落ち込んでるの、初めて見たかも知れない…」
「まじか…まぁさすがにそうなるよな。A大分爆豪に懐いてたからな」
本人にこの話をすれば落ち込んでないと叫び散らすことだろう。「早く起きてくれるといいんだけどな」と話す切島に緑谷は聞こえるかどうかなな返事を返す。聞いていない訳では無いのだが、思考は自分だけが知っているオールマイトから聞き及んだ事を振り返っていた。それは、寮制導入の際に家庭訪問でオールマイトが母親に頭を下げた帰り際。緑谷はオールマイトに色々尋ねていたのだった
＿＿…
「オールマイト！あのっ…あの時って」
どう切り出せばいいのか慌てふためいていた緑谷。それを察してトゥルーフォームで痩せこけ弱々しい姿のオールマイトは優しく微笑んでくれた
「緑谷少年が知りたいのは私に降り注いだ光についてかな」
「！」
「ハハハッそんな驚くことでもないだろ。私は君の師匠だからね、君の考えることくらい分かるさ」
見透かされてることに恥ずかしさを感じるものの知りたい欲求は抑えられない。それが自分のと言うより友達の事であり、最後に見た姿が不安を煽る要因であった
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みけいぬこ(プロフ) - 甘党なタワシさん» コメントありがとうございます！伏線( ˊᵕˋ ;)どう回収しようかと汗汗してます！楽しみにしていただけるの本当に励みになります♡頑張りますっ (2022年4月28日 0時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 日頃素敵な作品を拝見させて頂いております。思わぬ伏線回収に心打たれましたありがとうございます。保護者組がどんどん増えてやり取りが可愛いです、更新楽しみにしております！ (2022年4月27日 22時) (レス) @page10 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年4月26日 9時
