仮免取得にむけて、 ページ28
「そこまでだぁ！！A組！！」
時は流れ、雄英高校体育館γではB組担任であるブラドの声が響き渡っていた
神野の事件から数週間立ち、日本中はもちろん雄英高校内も大きな変革を遂げていた。生徒達の安全と失った信用、信頼を取り戻すため全寮制を導入。数日で各クラス分の寮が校舎内に並びたち生徒達の寮生活が始まっていた。夏休みも残すところあとわずか、ヒーロー科1年生は失った時間を取り戻すかのように、来たる仮免試験に向けて圧縮訓練が行われていた
「今日は午後から我々がここを使わせてもらう予定だ！」
意気揚々と体育館に足を踏み入れたブラドは10分前だというのに鼻息荒くA組を追い出そうと躍起である。何かと悪目立ちするA組、2クラスしかないヒーロー科は何かと比べられる傾向にある。例に漏れずA組B組と比較され2番手扱いされるのが気に食わないのである
仮免試験こそはB組の隠れた優秀さ素晴らしさを存分に見せびらかしたい親心から、やや暴走しているのであった。呆れたような相澤の言葉もなんのその。便乗した物間も煽り散らし騒々しいことこの上ない
やれ、落ちろだの物騒な言葉が飛び交うが、仮免試験は同校での潰し合いを避けるため別会場でそれぞれ申し込んでいる、も説明が入る
「ホッ…直接手を下せないのが残念だ！！」
「今ホッつったな」
「病名のある精神状態なんじゃないかな」
奇異な行動が目立つ物間、近くで聞いてた上鳴と切島はちょっと心配になる…そんな事はさておき、ひたすらに圧縮訓練をしていた面々だが仮免試験がどういうものか、合格を他校と奪い合うということをヒシヒシと実感し始める
「1年の時点で仮免を取るのは全国でも少数派だ」
今回、自分たちは通常の修得過程を、前倒しして仮免に挑んでること
自分たちより訓練期間の長い相手であり未知の個性をもつ生徒達が集うこと
「試験内容は不明だが明確な逆境であることは間違いない。意識しすぎるのも良くないが忘れないようにな」
そう締めくくる相澤を緑谷をはじめ聞いていた面々は見つめる。しばしの沈黙の後空気を読んでのことなのか再びブラドの大声により移動の音頭が取られA組はパラバラと体育館を出るべく移動を開始する
「チッ……」
「あ……」
例に漏れず爆豪もひらりとセメントスの作った岩山から飛び降り1人体育館をでる。普段から行動を共にする訳ではないが最近明らかに孤立している爆豪のピリピリとした空気を感じていた。声をかけようと思うも、普段の関係があれで一歩が踏み出せない
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みけいぬこ(プロフ) - 甘党なタワシさん» コメントありがとうございます！伏線( ˊᵕˋ ;)どう回収しようかと汗汗してます！楽しみにしていただけるの本当に励みになります♡頑張りますっ (2022年4月28日 0時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 日頃素敵な作品を拝見させて頂いております。思わぬ伏線回収に心打たれましたありがとうございます。保護者組がどんどん増えてやり取りが可愛いです、更新楽しみにしております！ (2022年4月27日 22時) (レス) @page10 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年4月26日 9時
