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ﾋﾟｯ……ﾋﾟｯ……
規則正しく電子音が静寂な部屋に響く
真白い部屋のベッドにこじんまりと横たわる身体
白髪に包帯を巻き酸素マスクを口につけ固く瞳を閉じている姿は
痛々しいものだった
「…A……」
相澤に連れられ入った部屋のその光景に爆豪はギリと拳を握りしめた
叫び泣きたい衝動を抑え目の前が赤く染まりそうになる怒りをギリギリで飲み込む
なんでこんなことになってる
いや、わかってたことだろう
なんでAがこんな目にあってる
守れなかったからだろう
「…なんで……！」
「爆豪、その説明をこれから話す。…の前に手術の結果をリカバリーガール達から聞くからお前も一緒にこい」
肩に乗せられた手を反射で弾き落とす。怒りのままに振り向けばどこか弱々しい相澤の視線に更に舌打ちが零れる。こんなのはただの八つ当たりだ。相澤に文句を言っても何もならない…相澤の方が心境的には辛いはず
わかってる、わかってるがどうしようもない感情がなかなか抑えられない
「…爆豪、すま」
「謝ってンじゃねーよ」
間髪入れずに相澤の言葉を遮り睨み殺す勢いで見つめる
今のこの状況が相澤のせいだなんて思ってない。守れなかったのは自分の方だ…1番近くにいた。止められる場所にいた
だけど現状はAが病室のベットで厳重な管理の下、痛々しい姿で眠っている
＿＿…
「手術は成功しました」
対面した医師のその言葉に、ひとまず安心だと肩から僅かに力が抜ける。かなりの貧血に衰弱気味だったA
リカバリーガールがついているとはいえ何が起きるか分からない、少しは心配していた。手術自体は無事終わり脳内に埋め込まれていたチップは無事取り出せたということだった。徐に医師は机の上に取り出したであろうチップを置いた。指の先くらいの大きさの小さいそれが3つ。1つは真ん中に亀裂がはいり破損していた
「埋め込まれていたのはこの3つ。…そこそこ脳との癒着がありまして電気信号の経路はチップ側が優勢だったと思われます。今回それを取り除いたことで彼の脳内はそれが正常に戻りますので言語障害などが改善されると思われます」
「…正常に働くまで脳がどう修正していくかは私らにもどうなるか分からんけどね」
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みけいぬこ(プロフ) - 甘党なタワシさん» コメントありがとうございます！伏線( ˊᵕˋ ;)どう回収しようかと汗汗してます！楽しみにしていただけるの本当に励みになります♡頑張りますっ (2022年4月28日 0時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 日頃素敵な作品を拝見させて頂いております。思わぬ伏線回収に心打たれましたありがとうございます。保護者組がどんどん増えてやり取りが可愛いです、更新楽しみにしております！ (2022年4月27日 22時) (レス) @page10 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年4月26日 9時
