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「…って過去を悔やんでも仕方ないっすよね。そんな暇あるなら今できることをってね！」
「……」
努めて明るい声色でイレイザーに発破をかける
何かと忙しい人だ、今日を無駄に過ごせば次会える時はどんな愛し子かも分からないんだ。せめて穏やかな寝顔くらい見させてやりたい。全ての記憶がまだある、今のAを……
「(身藤動の身柄は公安で確保している…仮に取らなくても公安でどうにかチップを凍結させるなり内容を安全なものに書き換えさせたりできないことはない…)」
オールフォーワンと対峙していたあの時、剛翼でAの拘束を外しベストジーニストに任せた後、誰にもみられないように羽根を回収した。その際同じ部屋に気絶していた身藤を剛翼で避難、基確保していたのだ。これを知るのは公安のみ
「(でも、、やっぱいやッスよね…愛しい我が子みたいな子の頭の中に変なチップはいってたら)」
仮に。その引き換えに記憶を失うとしても…
世界はつくづく残酷だと思う
何かを得るために対価が必要になるのだから
身に余る個性というハンデを背負わされているのだ
多少甘めにみてくれてもいいものを
ガタリ、と椅子の引く音がする
見ると立ち上がりこちらに向かってくる相澤
その瞳は真っ直ぐ前を向き力がこもっていた
「…ありがとう、ホークス」
「……いーえ、ごゆっくり」
ポンと肩に相澤の腕が置かれる
その一瞬でじんわりとそこがあたたかくなる
急ぎ足で向かうはもちろん、愛し白の少年の元
まっすぐ向かえる相澤がとてつもなく羨ましく思う
何回、見捨てたことだろう…
何回、助けたいと思ったことだろう…
「…ごめんな、A…」
ホークスのその呟きは誰にも聞かれることはない
暗闇に溶けて消える
願わくば、彼を想う全ての人が悲しまない未来である事を
願わくば、彼に謝るチャンスがある事を
願わくば、彼と理想の未来について語らう機会がくる事を
バサリと音を立て剛翼を広げる
広げた先、1枚だけ色の濃いその羽根の先をぐぐっと口許に寄せる
スン、と鼻を鳴らせば薫る鉄の匂い
これは戒め…己の罪を忘れないため
これは証…もう二度と同じ罪は犯 さないという
無垢で純粋でそれでいてまっすぐ
これ程までに誰かの未来の安寧を望んだことがあるだろうか
「…次は必ず、俺も守るから」
君が笑顔でいられる未来を今度はプレゼントするよ
．
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みけいぬこ(プロフ) - 甘党なタワシさん» コメントありがとうございます！伏線( ˊᵕˋ ;)どう回収しようかと汗汗してます！楽しみにしていただけるの本当に励みになります♡頑張りますっ (2022年4月28日 0時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 日頃素敵な作品を拝見させて頂いております。思わぬ伏線回収に心打たれましたありがとうございます。保護者組がどんどん増えてやり取りが可愛いです、更新楽しみにしております！ (2022年4月27日 22時) (レス) @page10 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年4月26日 9時
