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かっちゃんの怒鳴り声に珍しく飯田くんが萎縮する。ちらとかっちゃんの腕をみると薄く赤い線が伝っていた
それは、かっちゃんの服から流れ落ちているように見える。かっちゃんの言葉と合わせて考えればそれは、かっちゃんの血ではなく…かっちゃんの服に染み込んでいるAくんの血。黒いから分かりづらいがどれだけ吸い込めば汗と混じって流れ落ちるのだろう
「いたっ！今度こそ…すんませえええん！」
ようやくみえた救急車に脱兎の勢いで走りよる切島くん。身振り手振りで何かを必死に伝える。その後ろを八百万さんが追いつき補足してくれている。それにより救急隊の人達がこちらに目を向ける。ちょうど近くに警察の人もいるようだ
「どの子が誘拐されてた子だい？」
「こいつっス！爆豪勝己！んでその背におぶってんのがもう1人の攫われてたA！意識なくってやべぇんですよ！」
さっきまでの勢いはなくかっちゃんは促されるまま救急隊の元に向かい背からAくんを下ろす。脈を測られ簡単に触診したあと慌てた様子で酸素マスクを付けられAくんは担架に乗せられてしまった
「脈が大分弱い、急がないとヤバそうだ！」
「ルート確保出来てるか？止まってる暇はない！」
「君はこっちに。安全な所に案内するよ」
「……」
救急車の扉が閉まるまでかっちゃんはAくんを見つめていた。サイレンを鳴らし離れていく救急車を見えなくなるまで見つめ、警察に連れられて行った
「かっちゃん…」
「私たちも行きましょう」
その言葉で僕達は半日以上かけて家路を辿った
「おかえり、オールマイト…大変だったみたいね。出久も帰り道大変だったでしょ…」
「うん…」
母に詳しくは何も言えない
そんな後ろめたさもありうまい言葉を返すことも出来ず自室のベッドに早々に倒れ込む
「(この先どうなるのか、僕の行動は本当にあれで良かったのか…)」
答えをくれる人がいる訳もなく
微睡みに抗えずそのまま眠った
ピッ…ピッ…
「脈拍正常、体内の血液大幅減少…追加の輸血はまだか！」
事件現場から1番近い大きな病院
そこでAは医師3人により懸命な治療が行われていた
衣服に染み込む大量の血液がどれだけ血を流したのかを物語っていた。ひたすらに輸血を行い下がりきった体温を何とかあたためる
それに比べ傷口の一切が見当たらないことに一同は何があったのかと混乱していた
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みけいぬこ(プロフ) - 甘党なタワシさん» コメントありがとうございます！伏線( ˊᵕˋ ;)どう回収しようかと汗汗してます！楽しみにしていただけるの本当に励みになります♡頑張りますっ (2022年4月28日 0時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 日頃素敵な作品を拝見させて頂いております。思わぬ伏線回収に心打たれましたありがとうございます。保護者組がどんどん増えてやり取りが可愛いです、更新楽しみにしております！ (2022年4月27日 22時) (レス) @page10 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年4月26日 9時
