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＿＿おはよう、A。朝だ、起きなさい
ふれるぬくもりはなんだろう
＿＿いいかい？朝起きた時の挨拶はおはようございます。だ
背中を支えてくれるこのぬくもりを
僕は知っている
＿＿今日は少し散歩に出ようか。近くの公園まで
＿＿A、食事にしよう。こっちにきなさい
とても、大切なことだったような
バシャ
「げっほ、くっせぇ…！」
「！！」
息を潜め、ただ聞いているしかできなかった緑谷達
オールフォーワンとベストジーニストの話す現実離れした会話の内容と一瞬の轟音の数々
肉を切り裂くような鈍い音を最後に再び静寂に包まれた、はずだった
「んっじゃ！！こりゃあ……！」
「「(かっちゃん！/爆豪！！)」」
聞き覚えのある声は探し求めていた爆豪のもので、見つけられた喜びとなぜ今ここにという驚嘆が全員の胸中を渦巻く
「悪いね、爆豪くん」
「あ？」
対して悪いとも思っていないような声色のオールフォーワン。それに気づいた爆豪はむせ返るような気持ち悪さが治りきらない内に正面にその影を捕え、すぐ近くの固まりに目を見開く
「な…！A……！？」
背後で水の爆ぜるような音を聞きながら、視線は見つけたそれからピクリとも動かなかった
敵の大将を前にして警戒しなきゃいけない、それは分かっている
「……な、んで…」
背後に感じる気配にも脳が警鐘を鳴らしているのだが、身体はピクリとも動かなかった
仰向けに倒れボロボロのベストジーニスト
その上に崩れ落ちているような真っ赤に染まったA
爆豪の脳裏を懐かしい職場体験の日々が走馬灯のように駆け巡った
穏やかにけれど厳しくこちらを見つめ、愛おしそうにAを見守るベストジーニスト
それに絶対の信頼を寄せ安心しきったA
それが、見るも無惨なボロボロの姿
恐怖からか何なのか、爆豪の身体がカタカタと震える
「また失敗したね、弔。でも決してめげてはいけないよ。またやり直せばいい」
「(なんで……どういうことだ…)」
オールフォーワンの言葉を耳が拾うもそれを噛み砕く気は全くない。ただ目の前の光景が受け入れがたくチカチカと視界が明滅する。最後にみたAは血に染められることなく自分の足で立っていた。しかし、何かに操られているようで心ここに在らずといったもの
それが、爆豪の記憶の中の最後の姿
．
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みけいぬこ(プロフ) - 甘党なタワシさん» コメントありがとうございます！伏線( ˊᵕˋ ;)どう回収しようかと汗汗してます！楽しみにしていただけるの本当に励みになります♡頑張りますっ (2022年4月28日 0時) (
レス) id: b16ff3489c (このIDを非表示/違反報告)
甘党なタワシ(プロフ) - 日頃素敵な作品を拝見させて頂いております。思わぬ伏線回収に心打たれましたありがとうございます。保護者組がどんどん増えてやり取りが可愛いです、更新楽しみにしております！ (2022年4月27日 22時) (レス) @page10 id: 8642bb6031 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みけいぬこ
| 作成日時：2022年4月26日 9時
