【血界戦線】好奇心に従順に(２)【東京喰種】

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俺はカップを片手に、神妙な面持ちでフェムトを見る
そして、コーヒーで十分に潤った喉から音を発する


｢“喰種”って知ってるか？｣

｢屍喰らい(グール)だろ？｣
｢知っているよ｣

｢え"、知ってんの？;｣

｢＜血界の眷属＞(ブラッドブリード)の糧にされた者のことだ｣
｢それで？それが君と関係があるのかい？｣

｢関係...とゆーか...｣
｢俺が喰種なんだけど...｣


おぉおい!!
どういう事だ？！
別の世界から来た...とか言っちゃったけど、そうじゃないの？！ﾊｽﾞｶﾁｨｰ!!
つか、＜血界の血界＞(ブラッドブリード)の糧？！
ってことは、俺は知らぬ間に血を吸われてたってことか？！
いや、俺は意識を奪われた事はない...記憶の改ざん？幻覚？


｢えぇ〜、屍喰らい(グール)とか可愛くなぁ〜い｣


いやいやいや、それはおかしい
だって、東京での記憶や“こっち”に来てからの記憶もしっかりある
あれは夢幻なんかじゃなく、現実(リアル)だ


｢君が屍喰らい(グール)って話も興味深いが...｣


俺がてんやわんやしてると、フェムトから声がかかった


｢僕の知っている屍喰い(グール)は、君の言う“グール”とは違えているようだね...｣
｢さて、君の言う“グール”を教えてくれ給え｣


フェムトはそう言って椅子に座り直し、頬ずえをついた

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