【血界戦線】好奇心に従順に(２)【東京喰種】

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その資料には、要確認と赤く記されている情報があった


｢頻発しているこの事件の犯人について、目撃情報に懸念すべきものがあったので、報告する。夜叉の面を被った“それ”。背丈は160cm以上180cm未満と推測。その背中には｣
｢赤い、羽が...｣


グシャッ


｢赤い羽だと？！｣


どういう事だ？！

思わず手に力が入り、資料に皺がよる

いや、その線を棄ててた訳では無い
勿論、可能性は考えていた...

だが...
元々情報が少ない...


｢そもそも、＜血界の眷属＞(ブラッドブリード)の緋い羽は肉眼で認識できるのか？｣
｢それとも、人狼の様に認識できるレベルをコントロールすることが出来るのか...｣
｢神界が絡んでる線を有力にしてたが、ますます分からん｣


酷使した目を休めるようにまぶたを閉じ、手を当てる
我ながら、ひんやりとして冷たい...


｢例のAって奴に関しては、自宅に帰ってないし、その自宅からも何も出なかった｣
｢ありきたりな衣類、食器、封を開けたばかりの調味料類、やたらと種類の揃っているコーヒー豆...｣


何もないっちゃ何も無いが、むしろ何も無さすぎて違和感を感じる

俺は目を開け、別の紙を手に取る


｢いよいよ、少年の出番だな｣


『＜異界喰らい＞拿捕作戦』

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