【血界戦線】好奇心に従順に(２)【東京喰種】

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｢落ち着き給えよ、＜異界喰らい＞君｣


こいつ、俺の初動に合わせて...

チッ簡単に食わせてはくれないか


｢で？アンタは？｣


俺は手を下ろし、男もそれに合わせて杖を下ろす


｢ぬぁにぃ？！僕を知らないぃ？！｣
｢13王の1人、堕落王フェムトを？！｣

｢フェムト...レオが言ってた今回の騒動の主催か｣

｢はぁ、全く｣
｢せっかく面白いものを見つけたのに、まさか自己紹介からとは...｣


やれやれ、といったように両手を広げ肩を竦める男、フェムト


｢でぇ？美味しくなかったのかぃ？｣


持っていた杖で、足元のペットとやらの肉片を突っつくフェムトの様子をみるに、この肉片どもは、どうやらペットと言うほど可愛がっていたものでも無いようだ


｢はっ、食った奴が腹ん中で増殖されたら気持ち悪ぃだろ｣

｢なるほど｣

｢んで？稀代の変人が俺に何の用だ？｣

｢いやぁ〜？｣
｢一緒にアフタヌーンティーでもと思ってね？｣

｢アフタヌーンティーだぁ？｣
｢何が目的なんだ｣

｢君、面白い友人を持っているのに、気付いてないのかい？｣

｢...｣

｢ふむ、その様子だと気付いてはいるようだね｣

｢レオとザップとか言う先輩のことだろ｣
｢俺がめぇ付けたんだからな｣

｢君のことはずっと観てたよ｣
｢なのに、ぜんっぜん動かないから、とうとう僕は痺れを切らしてしまったよ！｣

｢？｣


会話をしていても、話が見えない


｢何が言いたい｣
｢俺は賢い方じゃないんだ、さっさと要件を言ってくれ｣

｢君の求めているもの、それは君の友人さ｣

｢はぁ？だから、いったい...｣

｢＜神々の義眼＞保有者｣

｢？｣

｢＜牙狩り＞｣

｢っ！｣

｢そして、＜ライブラ＞｣
｢ そ う ... 彼 等 だ よ 。 ｣

｢ｯｯ!!!!｣


鼓動が速まり、歯が見えるほどにつり上がった口角の隙間から、短い息が漏れる
そして、ビキビキッと眼が赤く、赫く、染まった

っっあああ!!!!
やっぱりそうか！！

レオ、レオ！
レオナルド･ウォッチ！！
お前はやっぱり俺の可愛い後輩だよ！！

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