【血界戦線】好奇心に従順に(２)【東京喰種】

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ガシャーン
ギャァァァ
ドカーン

「…チッ」


朝から気持ちの良い目覚め…
というわけにはいかず、騒音で起こされた


「なんだよ…」


この街ではなんら違和感もない日常的な騒音だが、目が覚めてしまってはもう眠れず、原因を確かめるために窓を開けた


「…うさぎ？」


かなり遠くの方だが、大量のうさぎが溢れているのが分かった
しかし、この街に来てもふもふのうさぎに埋もれるという幸せがあるはずもなく、何かしらの厄介ごとだろうと結論づけた


「きゅぅー」


頭を掻きながら、窓を閉めようとすると、遠目で見たあのうさぎが一匹部屋に入り込んできた


「あぁ？」


うさぎはお饅頭のようにまん丸で、ぴょんぴょんと愛らしく飛び回る

まさか…
本当に…？

俺はしゃがんで、恐る恐る手をうさぎに近づけた
そして、頭を優しく撫でてやる

おおおおおお！！！！
まさか！そんな！
そんなことがっ！


「キシャァァァ！」

「…知ってた；；」


先程まで愛らしかったうさぎは眼を見開き、でかい口を開けて牙をむき出しにして俺に喰いかかってくる
しかし、俺はそれより先に鱗赫でそいつを真っ二つにする


「別に、がっかりとかしてない」


誰もいない部屋に謎の弁解をして、立ち上がる
すると、真っ二つに分かれたソレはボコボコと再生し、分裂した

あぁ、これ面白いやつだ

がっかりと気を落としていた、すぐに興味が移り、テンションが上がる


「これ、＜ライブラ＞も動いてるか？」


切ってはダメだと判断して、飛びかかってくる相手を殴り飛ばしながら考える

よし


「行くか」


俺は好奇心に身をゆだね、何も持たずに寝間着のＴシャツとスエットのまま窓から飛び出した

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