愛屋及烏【ヒロアカ】 (ページ4)

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「そういやあ緑谷も雄英志望だったな」

「「はああ！？緑谷あ！？ムリっしょ！！勉強できるだけじゃヒーロー科は入れねんだぞー！」」

「そっ…そんな規定ないよ！前例がないだけで…」

こちら緑谷出久もAの大切な幼なじみである。

緑の癖毛とそばかすに大きな目が特徴的だ。
頭が良くて優しくて涙脆い。
正義感が強くとてもヒーロー気質な性格である。
しかし、無個性という彼にとって最大のコンプレックスを持っている。

「こらデク！！！」

「どわ！！？」

先程まで拗ねていたAは一瞬にして目を潤わせた。
緑谷を眺めている姿は幼なじみのことを心配しているのかななどの良い印象を与える。

では、彼女の脳内を覗いてみるといい。

(どわ！！？ってなんなの？？可愛すぎじゃない？！！)

皆さんご察しの通りAは脳内お花畑のただの馬鹿なのである。

「‘没個性’どころか ‘無個性’のてめェがあ〜何で俺らと同じ土俵に立てるんだ！！？」

『かっちゃん！いい加減にしなよ！！』

「Aは一旦黙ってろ！！」

「待っ… 違う待ってかっちゃん別に…張り合おうとかそんなの全然！ただ…小さい頃からの目標なんだ…それにその… やってみないとわかんないし…」

「なァにがやってみないとだ！！！記念受験か！！てめェが何をやれるんだ？！」

『かっちゃん言い過ぎだよ』

「…チッ」

Aが爆豪を止めたことによってその場は収まった。
そう、爆豪の弱点はAなのであった。

当たり前のように時は過ぎ放課後となった。

「話はまだ済んでねーぞデク」

「「カツキ何ソレ？ [将来の為の…]マジか！？く〜緑谷〜！！」」

「いっ良いだろ返してよ！！」

「俺はこの平凡な市立中学から初めて！[雄英進学者]っつー‘箔’を付けてーのさまー完璧主義なわけよつーわけで一応さ雄英受けるなナードくん」

爆豪は緑谷のノートを軽く爆破しポイッと窓から投げたその時だった。
投げたはずのノートが教室に戻ってきたのである。

Aの個性である超能力のうちの一つ‘サイコキネシス’だ。

「…A」

『いずっくん一緒に雄英頑張ろうね』

「そんなにヒーロー就きてんなら効率いい方法あるぜ来世は‘個性’が宿ると信じて…屋上からのワンチャンダイブ！！」

流石に緑谷は爆豪を睨みつけた。

「何よ？」

『流石にかっちゃん最低今日はもう別で帰るじゃあね』

「…は？待てよ！！」

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