11、「上の続きだ。」 ページ11
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クラクラと目眩のような何かがするし
頭は痛いし心臓の鼓動が早く感じるし
耳鳴りはするし血涙と思われるものも流れてくるし
喉が、肺が焼けるような感覚。
口ン中が血の味でいっぱいだ。気持ち悪ぃ。
死んじまった方がマシだとさえ思えてくる。
オールマイトが動くのをやめた。
動くのをやめてどうする気だ？
ｻﾞｯと俺の後ろに人が来た音がしたから
振り向こうとした。
が、手首を掴まれ後ろから抱きしめられた。
俺より頭1個分背の高い(名前2)だった。
「止めるのが遅くなった。御免ね……」
「ｹﾞﾎｹﾞﾎｯ……」
ｺﾞﾎﾞｯという厭な音を出しながら口から大量の血が出た。
あー、先刻から結構出てたのに未だ出る感じか。
「(名前1) 、(名前1)！ 」
俺は無事だから、ンな心配そうな顔すんなよ。
悪ぃな、(名前2)。眠いから一寸寝させろ……
此処からの記憶はねェが、
多分気絶するように寝ちまったんだろう。
『長時間重力を操った負担による骨折、発熱に吐血。
命に別状はない範囲でした。
ですが暫くは絶対安静を。』
起きた時に医者に言われた言葉。
自分の体は自分が一番わかってるから
言わなくて良いンだが。
つかバケモンを見るような目で
ンな言葉を言われてもなァ。
居てほしくないなら出てけって言えば良いのに。
まァそれは病院として医者として問題発言だが。
そんなことはどうでも良いが、目が覚めたその日
医者を脅して……否ちゃんと外出許可貰った。
公園に居る気がしたから(名前2)に会いに行った。
公園で会ったら、泣きながら抱きしめられ
何度も何度も謝られた。
呆れてしまう程謝られ、何か笑えてきた。
「ふ、ふふ。もう良いっての。
謝られるのは苦手だ。手前に泣かれるのもな。
俺は強いンだから、心配すんなって。
でも、扶けて呉れて有難うよ。
怪我してねェか？
さすがに手前を傷付けることはしてねェ筈だが……」
「大丈夫だよ。そうだね、君はそういう奴だ。
傷付いてるのは君自身なのに私を心配する……」
「ンなことねェよ」
「そんなこと有るから云っているのだけれどね」
全く、と苦笑を浮かべる(名前2)。
良いンだよ、どうせ手前が俺を心配して呉れるンだから。
「ほら、そろそろ病院に戻り給え。
本当は絶対安静なのだろう？」
「そうだけどよ……ま、仕方ねェ。戻るわ。
またな、(名前2)」
「またね、(名前1)」
12、「私の方でも問題が起こったんだよ。」→←10、「4歳。汚濁の暴走だ。」
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いまづき(プロフ) - この話凄く面白かったです！再新頑張ってくださいp(^-^)q (2018年7月6日 1時) (
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作者名：白夜 | 作成日時：2018年5月27日 21時
