双黒の双子の姉は転生した。 (ページ2)

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2、「私sideだよ。あの子と何ら変わりないからね？」ページ2

一発目は太ももだった。

私の方に治が、

(名前1)の方に中也が駆けつけようとした。

私達はそんな2人を止めた。

何故って、また撃たれる気がしたからね。

二発目は肩。

三発目は心臓。四発目は……。五発目は……。

結構、撃たれたようだ。

赤く染まった視界。

激痛を越して感覚がなくなるほどの身体の痛み。

……私と(名前1)の人生は

これで終わりですよって感じかな。

短い人生だったねぇ。

ぼやけた視界に治の顔。結局、来ちゃったんだね。

ぼやけた視界でも

最愛の弟の顔は、はっきりと見えるんだ。

お、珍しい。泣きそうな顔しているね。

いや、もう泣いてるのかな？

ごめんね、今の私には

その涙を拭く力も持っていないのだよ。

「こら……こら…………。

そん、な顔…しな、で……わら、って…………」

治は、涙を拭って精一杯の笑顔を見せてくれた。

良い笑顔だね。悔いなく死.ねる。

まぁ、最愛の弟である治の腕の中で

最期を迎えるのも悪くはないね。

社長、乱歩さん、与謝野女医、国木田くん、

谷崎くん、ナオミちゃん、敦くん、鏡花ちゃん……

元気でね。

愛していたよ、治。

私の弟でいてくれて、ありがとう。