偉大な力_pnny ページ10
ヘッドホンから酒を注ぐ音と泡が弾ける音が聞こえる。それで何杯目だと問いかけると、呂律が怪しい彼は2本開けた、と酔っ払い特有の謎の笑いを零した。何やらご機嫌のようだ。
『にゅるいさんはいまどんくらいなんすか』
もうこれで4回目になる問いに思わず溜息をつく。
｢だから、俺は飲めないっすよ｣
『そうなの』
彼は何が楽しいのか、何度も同じ質問を繰り返して笑う。自分は飲むと気分が下がる人間なので、気分が上がる人を見ると不思議でならない。でも、気持ちよく酒が飲めたら楽しいだろうな、と憧れも抱いている。
『ん……』
急に彼の声が近くなったと思えば、眠そうで少し如何わしい吐息が聞こえてきた。
｢どしたの、そろそろ眠くなってきたんすか｣
『んゃ、あまえたいだけぇ』
高まる鼓動を誤魔化すように苦笑いを返す。
｢……今度会った時にいっぱい甘えていいっすよ｣
小さく告げると、彼のマイクから少し笑うような息遣いが聞こえて、また彼の喉が鳴った。
『あしたね』
｢気早いなぁ｣
＿自分も、早く会いたいとか思ったりして。
彼が調子に乗ると面倒だから、絶対口には出さないけれど。
｢……まぁ、そういうとこ、俺好きっすよ｣
『んっ、なんすかきゅうに』
かわいい、と蕩けた声で言われてしまったら。
｢……明日、俺の家ね｣
彼の無邪気な笑顔を、見たくなったから。
……身体が、彼からの熱を欲しがってしまったから。
『やっぱにゅるいさんもはやくあいたいんじゃないっすかぁ』
｢気ぃ変わっただけっすよ｣
調子乗んな、と釘を刺すように言う。
彼は素直な愛情を自分にくれる。なのに自分はいつも辛辣な言葉で誤魔化してばかりで。
｢……酒、飲もうかなぁ｣
偉大な"酔い"に任せれば、恥なんて捨てて彼と素直に向き合えるから。
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Tanuki - うわぁああああ(感動)ありがとうございます！！！prnyの尊さを感じました………！お忙しい中書いてくれてありがとうございます！これからも頑張ってください！！応援してます！ (2021年3月2日 0時) (
レス) id: a53287ca57 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - sdさん» リクエスト頂いたprny、完成しました……！！言い訳になりますが、多忙でして遅くなってしまいました…… (2021年3月1日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ@性癖の王女(プロフ) - ぴゅらﾟさん» リクエスト書いてもらってありがとうございます！pnくんもdさんも可愛い…。私も遅くなっても構いませんのでと言いましたので全然大丈夫ですよ！これからも無理せず頑張ってください！ (2021年2月25日 3時) (レス) id: 5759211c89 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - あはははさん» Twitter、アカウントは一応あるんですが息してないですね……何か機会があれば動かそうと思っています！ (2021年2月24日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - めぐ@性癖の王女さん» リクエスト頂いたnypn+ctd、完成しました……！！本当に本当にお待たせしてしまい申し訳ございません…… (2021年2月24日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴゅらﾟ | 作成日時：2020年12月29日 14時
