#男子会なう！ 1＿nypn+ctd リク ページ44
｢ちょ！ぱんくんっやめろってば！｣
｢うわっ、何やってんすかちょっと〜｣
水の跳ねる音と共に耳に流れ込んでくるのは、騒がしい会話とゲームの派手な効果音。
すっかり汚れてしまった白い皿を洗いながら隣で冷蔵庫を漁っている男、かてぃに問いかける。
｢さっきからそこで何探してるんですか？｣
｢アイス〜｣
しゃがんだ状態でんー？、と首を捻る彼はかれこれ3分はここに居座っている。そんなに見つからないものなのか、と探すのを手伝おうと彼の方を振り返ると、彼は助けを求めるようにこちらを見上げていた。
よいしょ、と腰を下ろして冷たい冷凍庫の中を探る。
……ない。あろう事か、僕が皆に秘密で隠しておいたはずの少しお高いチョコレートパフェもなくなっていた。
このメンツの中で冬でもアイスを食べ続けるのは僕とかてぃさんだけ。そして、身に覚えがないという事は……
隣でぼーっとしている彼をジトリと睨みつけると、彼は肩を竦めてなんの事だか、とでもいうように目線を逸らした。
｢今度奢ってくださいね｣
｢……ハイ｣
とりあえず今日は我慢してください、と頬を引き攣らせている彼に言うと、彼はやだやだと駄々を捏ね始めた。
｢今から買いに行くの！｣
｢えぇ、今からですか……｣
子供のようにDたんと買いに行くもん、と服の袖をクイクイと引っぱって来る彼が捨てられた子犬のように見えてきて、大きな溜息をつく。
｢……絶対寄り道はしませんからね｣
｢はーい｣
ソファにかけてあるパーカーをパジャマの上から羽織って、ゲームに夢中になっている2人に出かけることを伝えて玄関へ向かう。一方、待ちきれないといった様子の彼は鼻歌を歌いながら、上着も着ず薄い生地のパジャマだけを身にまとった状態でサンダルを履いて外へ出た。
もうちょっと厚着しなきゃ寒いですよ、と僕の声掛けは彼の耳に届かなかったらしい。
外からはやくー、と急かす声が聞こえて、またひとつ溜息を漏らしながらはぁい、と返事をした。
#男子会なう！ 2＿nypn+ctd リク→←華＿rrpr リク
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Tanuki - うわぁああああ(感動)ありがとうございます！！！prnyの尊さを感じました………！お忙しい中書いてくれてありがとうございます！これからも頑張ってください！！応援してます！ (2021年3月2日 0時) (
レス) id: a53287ca57 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - sdさん» リクエスト頂いたprny、完成しました……！！言い訳になりますが、多忙でして遅くなってしまいました…… (2021年3月1日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ@性癖の王女(プロフ) - ぴゅらﾟさん» リクエスト書いてもらってありがとうございます！pnくんもdさんも可愛い…。私も遅くなっても構いませんのでと言いましたので全然大丈夫ですよ！これからも無理せず頑張ってください！ (2021年2月25日 3時) (レス) id: 5759211c89 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - あはははさん» Twitter、アカウントは一応あるんですが息してないですね……何か機会があれば動かそうと思っています！ (2021年2月24日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - めぐ@性癖の王女さん» リクエスト頂いたnypn+ctd、完成しました……！！本当に本当にお待たせしてしまい申し訳ございません…… (2021年2月24日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴゅらﾟ | 作成日時：2020年12月29日 14時
