惹かれて_bspr リク ページ14
久々の高価な酒に、少し溺れすぎたかもしれない。
喉を通る度の高いアルコールがやけに熱く感じて、水を飲もうと机に手を伸ばす。
空の缶や何に使ったか分からないティッシュでぐちゃぐちゃとした机の上、キンキンに冷えた氷水を目掛けて手を伸ばしたが、その手前にあった酒のつまみとして買ってきたスルメイカが手に当たる。
飲むより食べる事を優先して、結局伸ばした手は酔いを覚ます為の水には辿り着かなかった。
｢いしばしぃ｣
酒が入ってテンションが上がっているのか、いつもよりワントーン高い彼の声が俺の名前を呼ぶ。
目の前の彼も自分と同じくらい、……いや、もしかすると俺よりも悪酔いしているかもしれない。
彼は覚束無い足取りで俺の座っているソファまで歩いてきて、そして座った。
ふふ、と笑った彼は甘えるように俺の膝に頭を乗せて上目遣いにこちらを見た。
……俺、女にしか興味ない、よな。
｢プリコさん、水飲んで｣
｢えー、やだ｣
彼は笑い上戸なのか、酒を飲み始めてからやけにニコニコしている。赤く染った頬を指摘すると、急に手を取られたと思ったら彼は自分の頬に俺の手を当てて、冷たい、と気持ちよさそうに目を細めた。
彼は酔うとこんなに人が変わってしまうのか。
普段は上品な猫のような彼が、今は人懐っこいゴールデンレトリバーのようだ。
そんな彼の黒い瞳が、今はなぜだかとても綺麗に見えて。
血色の良い彼の唇が美味しそうに見えてしまったのも、彼を可愛いと思ってしまったのも、酔いのせいにしてしまいたい。
｢……プリコさん｣
彼の肩を軽く押すと、力が入っていなかったのかすとん、と彼の背中はソファに沈んだ。
驚いた様子の彼は目をぱちぱちと瞬かせて必死に状況を把握しようとしている。
彼は何か言おうと口を開いたが、俺が彼の薄っぺらい腹を跨いで彼の自由を奪うような形になった事でその言葉は消えたようだ。
｢なに、｣
この期に及んでまだ何をされるか分かっていない様子の彼がやっぱり可愛く見えてしまって、これは酔いのせいではない、本当の気持ちなんだと最悪なタイミングで気づいてしまった。
これからする事も、全て酔いに任せてしまいたかったのに。
……あぁ、もうどうでもいい。後からなんとでも誤魔化せばいいか。
今は、彼の全てを知りたいから。
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Tanuki - うわぁああああ(感動)ありがとうございます！！！prnyの尊さを感じました………！お忙しい中書いてくれてありがとうございます！これからも頑張ってください！！応援してます！ (2021年3月2日 0時) (
レス) id: a53287ca57 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - sdさん» リクエスト頂いたprny、完成しました……！！言い訳になりますが、多忙でして遅くなってしまいました…… (2021年3月1日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
めぐ@性癖の王女(プロフ) - ぴゅらﾟさん» リクエスト書いてもらってありがとうございます！pnくんもdさんも可愛い…。私も遅くなっても構いませんのでと言いましたので全然大丈夫ですよ！これからも無理せず頑張ってください！ (2021年2月25日 3時) (レス) id: 5759211c89 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - あはははさん» Twitter、アカウントは一応あるんですが息してないですね……何か機会があれば動かそうと思っています！ (2021年2月24日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
ぴゅらﾟ(プロフ) - めぐ@性癖の王女さん» リクエスト頂いたnypn+ctd、完成しました……！！本当に本当にお待たせしてしまい申し訳ございません…… (2021年2月24日 21時) (レス) id: 7966f1cb63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぴゅらﾟ | 作成日時：2020年12月29日 14時
