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第153話 ページ32
炎「ゲホッ……もしかしてクローバーが冗談で言ってたセイウチ印の？」
リドル「だってトレイが昔、レシピには載ってないけど美味しいタルトには絶対隠し味でオイスターソースが入ってるって……」
エース「オエッ、んなわけねーだろ！ちょっと考えれば嘘だってわかるでしょーが！」
炎「あんたも騙されかけたじゃない！」
というか、みんな騙されかけてたけど！?
私はいつも料理を作る側だったからセーフだったけれど……
ケイト「しかもこれ、隠し味って量のしょっぱさじゃないよね。どんだけたくさん入れたの？」
リドル「だ、だって適量とか言われてもわからないだろう？何cc使うのか正確に教えておいてくれないと……」
まぁ……確かにローズハートの真面目だったら適量って書かれてると、どれくらい入れればいいかわからなくなるわよね。
適量は自分好みの味付けにと料理本に書いてあった
すると、トレイが肩を震わせながら大きな声で笑った。
トレイ「……プッ、あはは！まさかあの冗談を真に受けて、本当に入れる奴がいたなんて……あははは！」
リドル「……あは、あはは、そうだね。馬鹿だな、ボク……あはははっ！」
タルトはしょっぱすぎて食べられたものじゃないけれど、それでもこの味は思い出として一生残るだろう。
そういうことだったら目を瞑ろう
１人の人間が頑張った料理だし…
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