捻れた世界でも炎は灯る５【ツイステ×刀剣乱舞】 (ページ16)

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第137話ページ16

――トレイとチェーニャと遊ぶのはすごく楽しかった。
――知らないこと、やったことない遊び。
――2人はたくさん教えてくれた。

かくれんぼ、鬼ごっこ、砂遊びに虫探し。
誰もが知っている遊びを、彼は始終目を輝かせながら一緒に遊んでいた。

――それから1日1時間だけの自習時間は、毎日お母様に内緒で部屋を抜け出した。

この時のローズハートは2人と遊ぶことを心の支えにしていることがよくわかる
また場面が変わり、ローズハートの家の庭で3人が揃っていた。

『えっ！リドルってイチゴのタルト食べたことにゃーの？』
『うん。お母様が身体に毒だからだめだって』
『そりゃ食べ過ぎは良くないかもしれないけど……』

一瞬信じられない顔をしたクローバーが、ローズハート先輩にある提案をした。

『あのさ、俺んちケーキ屋なんだ。今から食べに来いよ』
『えっ………でも』
『一切れくらい、大丈夫だって』
『俺はホールごと食いたいくらいだにゃあ～』

その誘いは、ある意味ではローズハートにとって勇気のいるものだった。
母親から食べてはいけないと言われたタルト。言いつけを破ることになるとわかっていた。