捻れた世界でも炎は灯る５【ツイステ×刀剣乱舞】 (ページ12)

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第133話ページ12

炎「ここは……？」

炎が目を開けると、そこはどこかの一軒家の中。
窓の外では薔薇が咲き誇り、内装も質のいい調度品を使っている。
その部屋の一室では、見覚えのある子どもと見覚えある髪をした女性がいた。

『8歳のお誕生日おめでとうリドル。今年のお誕生日のケーキは、頭が良くなるレシチンたっぷりの大豆粉とナッツの低糖質ケーキよ』

この女性……もしかしてローズハートの母親？じゃあこの子どもはローズハート？
母親の手に持っているのは、お粗末にもケーキと呼べない食べ物。
なんの飾りっ気もないケーキですこと……

『ありがとう、ママ。でも、あのね、ボク……一度でいいから真っ赤な苺がたくさん乗ったタルトが食べてみたいな……』

『まあ、なんてことを言うの！あんな砂糖の塊みたいなお菓子、毒みたいなものよ。一切れで一日分の糖質の理想摂取量をオーバーするわ』

炎「馬鹿すぎる」

確かにタルトは身体にいい食べ物だと言えないが、それでも子どもの願いすら聞き入れないなんて親として失格だ。