ス ト ー カ ー 気 質 恋 愛 【 志 麻 】

追われ続ける ページ21

志麻side


そろそろこいつを連れて歩くのも疲れたので起こしてみようとする、が。

志麻「おい、おい。A起きろや」


『んぅ…』


そうだこいつ一回起きたらなかなか起きないんだった。


伊達に幼馴染みしているわけではない。学生時代、いつもAを起こすのに手間取り遅刻ギリギリだったのを今でも覚えている。


仕方なく起こすのを諦め自分の家へと進む。


しばらく歩いてからようやく自分の家が見えてきて鍵を開けるとすぐさま自分の部屋へいき、ぐーすか寝てる間幼馴染みを寝かせる。


志麻「ほんまにいつまで世話焼かせるんだよばーか」


そうつぶやいて押し入れから客用の布団を出し部屋をあとにする。


リビングに布団を引いて俺も寝ようとするが今日一日のことを思い出してなかなか寝れずにいた。


……なんであんな酷い事言ったのに未だあいつは俺のことを好きでいてくれるのか。


俺もそこまで馬鹿じゃないし、自分の気持ちに薄々気付いてはいるけど、認めたくない。


多分、この気持ちを伝えたら今の関係が崩れてしまうからそれが怖いから。


それならいっそあいつに追われ続けるほうがいい。

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