ス ト ー カ ー 気 質 恋 愛 【 志 麻 】

溢れ出す ページ17

Aside


センラくんと飲み始めて少し酔いが回ってきた頃、口を開けるセンラくん。


センラ「…で、今日は何があったん？」


『うっ……やっぱりただでは帰れるわけないか……』


センラ「当たり前やん？あんな泣いてたのに逆に来ならんほうがおかしいわ。んで、どうしたん？また志麻くんのこと？」


『そう、やね……実は、さ……志麻くん。うちのこと鬱陶しいって。俺のことは早く諦めて他の人と付き合ったらいいのに、って……でもうちは！私は…！志麻くんがｯ…好きなの…！大好き、なのに…なんで、なんでなん…もう…』


話し出すとどうしても止まらない涙と彼への想い。


センラ「…うん」


泣きながらも必死に話をしていると時折相槌を打ってくれるセンラくん。本当に優しいよね、ずるいよね。


『好きなのは…私だけやと思ってる……でもさっ…やっぱり少し期待してる自分がおるや…嫌いやったら嫌いってはっきり言ってくれたほうが…ｯ…諦め切れそうやのに…なのに……なんでいつも志麻くんはいつもいつもはぐらかしてばっかで…思わせぶりな態度とらせるん……？もう…わかんないよ…ｯ…！』


センラ「…そっか。辛かったなあ。たしかに思わせぶりな態度も良くないし、嫌いやったらはっきり言ってくれた方がいいもんな」


そう言いながら頭を撫でてくれるセンラくん。


その手のぬくもりが優しくて、余計に涙が溢れでちゃう。


『でもね……やっぱりそれでも……志麻くんが好き…大好きやねん…！』


志麻くんへの想いが涙と一緒に溢れ出してもう止まらない。


ねぇ、志麻くん。好きだよ。


好きすぎてどうしようもないくらいに。


＿＿＿ お願いだから、この気持ちにちゃんと答えてよ。

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