【ヒロアカ】毎日君に愛を届けに行こう:番外編【緑谷出久】 (ページ11)

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出久side

もうこれは喋るしかなさそうだと静かに察して、口を開く。

出久「……最初は近所のお姉ちゃんみたいな存在だった」

初めてAちゃんと出会ったのは幼稚園の頃。

家が近所でよくかっちゃんと僕とAちゃんの3人で遊んでいた。

昔からよくかっちゃんにいじめられていた僕をいつも助けてくれるのがAちゃんだった。

出久「……今思えばすっごく情けないと思う。でも」

『私が出久くんを守るから、いつでもそばにいるからね。大丈夫だよ』

そう言っていつも僕のそばにいてくれた。

出久「Aちゃんはオールマイトと同じぐらい僕の憧れなんだ」

いつまで経ってもAちゃんは強くて、僕の腕を引っ張ってくれる憧れの存在だった。でも＿＿＿。

Aちゃんが小学校に上がってからはあまり遊ぶことも無くなって寂しくなった。

出久｢それからかな。いつもそばにいてくれたのが当たり前だと思っていたから。その時にAちゃんのことが好きだって気づいたんだ」

最初はなんで1年遅く生まれてきたんだろう。あと１年早く生まれていたらなあ、なんて考えていた。

年齢の壁はそう簡単に超えられるものなんかじゃないんだって幼いながらにも理解した。

話し終わるとみんなこちらを見ている。

芦戸「緑谷は先輩のことが大好きなんだね～！！」

出久｢へあ？！え、え、と…違う…！！ってそうじゃなくて違うわけじゃないけど…え、えと…｣

なんか改めて言われると恥ずかしい…。