【ヒロアカ】毎日君に愛を届けに行こう【緑谷出久】 (ページ32)

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無理ページ32

Aside

…今私は…人生最大のピンチに追われています。

いや大袈裟だと思うだろうけどそれぐらいに私の心臓と理性がやばい。

ほのかに香るデクくんの匂いと汗の匂いが混ざっていてもはや鼻血物だし、デクくんの細くてがっちりした腕が腰にあるわけだし、それに顔も近いわけだから吐息がすぐ近くにあるし、目の前には人が多くてなのか顔を赤くして焦っているデクくん。焦っていてもかわいいとかなんなのほんとに無理です。

あっまってここまでくると私変態みたいだ。流石に自分でもこれは気持ち悪いと思った。

でも＿＿＿。

出久「ごめんねAちゃん…！大丈夫…？」

『…ｯ…だ、大丈夫だす！！』

出久「だ、だす…？？」

こんな至近距離で近づくことなんてないだもん。仕方ないよね！！

というかそろそろ恥ずかしさで爆発しそう。

なんて考えていたら飯田くんが扉の上に張り付いて大丈夫だと伝えた。てかなにあのポーズ。非常口じゃん。

なんか報道陣だったらしくみんな安心して食堂へ戻ってご飯を食べ始める人や教室に戻る人もいた。

出久「はぁ……なんとか大丈夫みたいでよかった……Aちゃん、大丈夫…？」

『へあ？！』

顔をのぞきこむデクくん。ああかわいいなあ、じゃなくて！

『わ……私！！そろそろ教室戻るね！！！！』

出久「え、ちょ…Aちゃん？！……行っちゃった……」

超全速力で教室まで戻る。後からデクくんが呼び止める声が聞こえたけど今はそれどころじゃない。

どうしようどうしようどうしよう！！

『うわぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！無理だぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！』

なんて叫びながら2年の廊下を走っていたら先生に注意されました。解せぬ。