【ヒロアカ】毎日君に愛を届けに行こう【緑谷出久】 (ページ30)

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ずるいページ30

出久side

今朝のことがあり1時間目の英語の授業はほとんど内容が入ってこなかった。

……ずるいよなあ、なんて思う。

Aちゃんはいつでも自分の想いに素直でまっすぐで、ちゃんと伝えてくれる。本当にいい子だ。自分に、他人に嘘をつけない純粋な子。

だからこそたまに羨ましく思うんだ。

……まぁ、今朝みたいなのはもうちょっと控えてほしいけども。

でも、本当は嬉しかったり。

いつでもまっすぐ僕を見ていてくれて、どんな小さな変化でもすぐ気付いちゃうAちゃん。

そんなAちゃんだから好きになったんだ、なんて思う。

そんなことを考えていたらいつの間にか授業が終わっていて次の授業の準備をしていたら教室のドアが開いた。

『デクくん！』

出久「Aちゃん！どうしたの？」

『えへへ…デクくんに会いたくて来ちゃった！』

そう笑顔で告げるAちゃん。本当にずるいよね。

『？デクくん？』

出久「……Aちゃんってほんとにずるいよね」

『へ？なにが？』

出久「ううん。なんでもないよ」

『？なら、いいんだけど…』

それから少し会話をして自分の教室に戻っていくAちゃん。

僕も自分の席に戻ろうとすると飯田くんに声をかけられた。

飯田「緑谷くんって速風先輩と話していると優しい顔になるな」

出久「え？そ、そうかな……」

飯田「あぁ。見ていてとっても楽しそうだったし何より幸せそうだった」

出久「そ、そっか……へへ」

確かにAちゃんと話してるのは楽しいしそばにいれるのが幸せだとは思ってるけどそれが顔に出ているとなると少し恥ずかしい。

自分の席に座りそんなことを思い次の授業が始まる。

･

『あぁぁぁぁ……デクくんかわいいよぉぉぉぉ……好きぃぃぃぃぃ……』

珠蘭「授業中に惚気んな」

プレゼントマイク「Hey！惚気話もいいが授業もしっかり受けるんだぞ！！！」