花咲け153＊ ページ10
Aside
出久「…そ、っか。イギリスか……遠いな…」
『……うん。おばあちゃん、何がなんでも留学させる気なんだと思う。一度決めたことは絶対やり通すから…』
休日に起きた出来事を出久くんに話す。ほんとは留学なんてしたくないし、出久くんとも離れたくない。
そう思っていると自然と拳に力が入る。すると突然、その手を出久くんに掴まれる。
『出久くん…？』
出久「……大丈夫だよ。Aちゃんとなら、頑張れる。そんな気がする。……それに今は海外でも簡単にやりとりできるし」
そう、笑顔で言ってくる出久くん。自然と拳に込めていた力が緩くなってするりと指を絡められる。
『……私も、あの時言ったこと…忘れてない』
出久「じゃあ、なにも不安になることないよ！！」
『うん…！』
こんなふうに、いつもいつも励ましてくれる出久くんが好き。不安な気持ちがどんどん消えてっちゃう。
出久くんが好き、大好き。だから、諦めちゃいけないんだ。
『…私、このままじゃ悔しいから、いつも命令されて怯えて、夢を否定されたり、好きな人といることすら選べない自分がいやだから……おばあちゃんともう一度話してくる…！』
そう繋がれた手をぎゅつと握り返しながら言う。絶対に、諦めたくないから。好きだから、ずっと一緒にいたいから。
出久「…なんか、Aちゃん…どんどんかっこよくなってくな…」
『えへへ。そうかな…？出久くんといるとパワーがもらえる気がするからかも』
そう笑顔で言うと顔を真っ赤にして「そっか」と小さく返事した出久くん。
そうこうしてるうちに私の家の前までついてしまった。
『いつも送ってくれてありがとうね。あ、そうそう……この前の体育祭ジャージ貸してもらったでしょ？はい』
そう言ってカバンの中からジャージの入った袋を取り出して出久くんに渡す。
出久「いえいえ…わざわざいいのに……って、これ…クッキー…？」
『あ、う……えと……日頃のお礼というかなんというか……その……一応、手作り、だったりします……』
そう言うとこちらを見て「ありがとう。大事に食べるね」と微笑んできた。
『うん…！それじゃあ、また明日』
そう言って家の中に入っていく。ちゃんと、おばあちゃんと話さなきゃ、そう決意をして。
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ytrackfield86(プロフ) - この作品大好きです！出久くん、ヒロイン可愛すぎです！！更新止まっちゃってるみたいですが、ぜひがんばってください！待ってます！！ (2020年4月26日 8時) (
レス) id: a941111111 (このIDを非表示/違反報告)
みちりん??*･(プロフ) - 澪さん» 推しじゃないのに読んでくれてとっても嬉しいです…！！ほのぼのとした可愛いカップルって言って貰えて嬉しいです！そんなふうに見えてるのか…更新頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします〜！！ (2018年9月2日 14時) (レス) id: 23b6ef1305 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 出久推しじゃないんですけど、面白いのでずっと見させていただいてます！夢主ちゃんも、出久くんも優しいのでほのぼのとした可愛いカップルだなとおもいます！出久くんの良さが詰まった小説だと思います！！シリアスな部分も多くて私好みの小説です！更新待ってます！ (2018年9月2日 2時) (レス) id: ea4e880386 (このIDを非表示/違反報告)
みちりん??*･(プロフ) - プエルさん» そうなんですか？！ずっと見ててくださって嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2018年8月21日 17時) (レス) id: 23b6ef1305 (このIDを非表示/違反報告)
プエル - この作品、ずっと見させていただいてました!とても面白いです!頑張ってくだせぇ!´∀` (2018年8月21日 17時) (レス) id: 6e8113b2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みちりん❤*･ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月14日 23時
