花咲け175＊ ページ32
Aside
それからしばらくみんなで話していると病室の扉からノック音が聞こえた。恐らく華萌かなと、思っていたら予想外の人が入ってきた。
『はーい……って、風馬くん…？！どうしたの…？』
風馬くんが来たことに思わず驚いてしまった。
風馬「これ、あげる」
『え、え？あ、ありがとう……？』
風馬くんからいきなり押し付けられたのは綺麗な花束だ。なぜ花束とは思ったがせっかくなので受け取る。
風馬「……叔父さん、僕のせいでああなったんだ」
『……へ？』
突然告げられた言葉に困惑する。叔父さんということは私のパパのことだ。風馬くんのせいってどういうことだ？そう思っていると出久くんが代わりに聞いてくれた。
出久「風馬くんのせいって……どういうことなの？」
風馬「実は ＿＿＿ 」
風馬くんは一連の出来事を一つずつ話してくれた。パパの事務所に職場体験に行ってたこと。
保須市へ来ていたこと。
その保須市で脳無が現れて、襲われかけた風馬くんをパパが庇ったこと。
風馬「……本当にごめん。僕が不甲斐ないばかりに」
そう言って頭を下げた風馬くん。
『風馬くん、顔を上げて』
風馬「……」
『風馬くんは悪くないわ。大丈夫だよ。わかってるから。パパも、風馬くんが大切だから、だから助けたのよ』
「だから謝らないで」そう言うと少し顔を赤くしてそっぽ向いてしまった。
風馬「……その、ありがとう」
『ふふ。どういたしまして』
風馬「それじゃあ僕はそろそろ帰るよ」
そう言って病室を出ようとする風馬くん。
出久「え、もう……？」
『もう少しゆっくりしていっても……』
風馬「叔父さんが入院して職場体験はなくなったけど、僕は忙しいんだ。留学の手続きもまだだし。……あぁ、そうだ出久くん」
出久「……なに？風馬くん」
風馬「 ＿＿＿ 」
出久「！！」
風馬「じゃあ、またね」
最後に風馬くんは出久くんの耳元でなにか言って病室を出ていった。なんて、言ったんだろう…？
『ねぇ、出久く ＿＿＿ 』
出久くんの名前を呼ぼうとしたところで病室の扉が開かれる。そちらに目を向けるとなにやら慌てた様子の華萌がいた。
鶴巻「A様…！旦那様が、意識を…！！」
『……へ？』
今、なんて？
鶴巻「旦那様が目を覚ましました！！」
その言葉を聞いて私はいてもたっても居られず病室を飛び出した。
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ytrackfield86(プロフ) - この作品大好きです！出久くん、ヒロイン可愛すぎです！！更新止まっちゃってるみたいですが、ぜひがんばってください！待ってます！！ (2020年4月26日 8時) (
レス) id: a941111111 (このIDを非表示/違反報告)
みちりん??*･(プロフ) - 澪さん» 推しじゃないのに読んでくれてとっても嬉しいです…！！ほのぼのとした可愛いカップルって言って貰えて嬉しいです！そんなふうに見えてるのか…更新頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします〜！！ (2018年9月2日 14時) (レス) id: 23b6ef1305 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 出久推しじゃないんですけど、面白いのでずっと見させていただいてます！夢主ちゃんも、出久くんも優しいのでほのぼのとした可愛いカップルだなとおもいます！出久くんの良さが詰まった小説だと思います！！シリアスな部分も多くて私好みの小説です！更新待ってます！ (2018年9月2日 2時) (レス) id: ea4e880386 (このIDを非表示/違反報告)
みちりん??*･(プロフ) - プエルさん» そうなんですか？！ずっと見ててくださって嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2018年8月21日 17時) (レス) id: 23b6ef1305 (このIDを非表示/違反報告)
プエル - この作品、ずっと見させていただいてました!とても面白いです!頑張ってくだせぇ!´∀` (2018年8月21日 17時) (レス) id: 6e8113b2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みちりん❤*･ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月14日 23時
