花咲け160＊ ページ17
Aside
女の子はどうやら迷子らしい。……なぜ私がママと言われたのか知らないけども。
『あの、エンデヴァーさん……』
エンデヴァー「迷子なら警察に預けろ。そんな子供に時間を割いてられん」
と、言うエンデヴァーさん。やっぱりそう言うとはと思っていたけど、でも。
『……じゃあ私、この子のお母さん探すので探し終わったら連絡します。それでは』
そう言って女の子を連れて立ち去ろうとしたら轟くんに引き止められる。
轟「花咲が行くなら俺も行く」
『え？』
轟「つーわけだ。俺と花咲はこの子供の親を探しに行く」
エンデヴァー「……ふん。好きにしろ」
そう言って歩き出すエンデヴァーさん。というか……。
『なんか、ごめんね？』
轟「いや、いい。それより早く探しに行くぞ」
『あ、うん！……ほら、行こう？』
「…うん…」
手を差し出すとぎゅっと握ってくれた。私よりずっと小さい手。1人じゃ、不安だもんね。でも。
『大丈夫だよ』
と、微笑むと先程まで涙目だったけど顔を拭いて「うん！」と笑顔になった。
それからしばらく轟くんと女の子を連れて歩いていると女の子のお母さんらしき人がいた。
「ママ…！！！」
「もう！！どこに行ってたの？！すみません、この子が…」
『いえ…！そんな…頭下げないでください…！』
頭を下げられあわあわしていると女の子がこちらに駆け寄ってきた。
「おねーちゃん！おにーちゃん！ありがとう！」
そう笑顔で言われる。
『……ふふ。どーいたしまして！お母さんに会えてよかったね！』
そう言って頭を撫でるとまた一層笑顔になった。
『それじゃあ私たちはこれで』
「本当にありがとうございました…！頑張ってくださいね！！」
『……はい！ありがとうございます！』
そう言って立ち去ると女の子が「ばいばーい！！」と手を振っていたので小さく振り返した。
『ごめんね、轟くん。付き合わせちゃって』
轟「…別に。気にするな」
『えへへ、ありがとう』
轟「お前はほんとに困ったやつがいたらなんの迷いもなく助けるよな」
『…だって。困ってる人を助けるのがヒーローでしょ？それに…あの女の子、きっと1人じゃ不安だったんだと思う。そう思うとなんだかほっとけなくて…』
轟「花咲らしいな」
『そうかしら？』
なんて会話をしているうちにもエンデヴァーさんと合流し、その日は何も無く職場体験1日目は終了した。
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ytrackfield86(プロフ) - この作品大好きです！出久くん、ヒロイン可愛すぎです！！更新止まっちゃってるみたいですが、ぜひがんばってください！待ってます！！ (2020年4月26日 8時) (
レス) id: a941111111 (このIDを非表示/違反報告)
みちりん??*･(プロフ) - 澪さん» 推しじゃないのに読んでくれてとっても嬉しいです…！！ほのぼのとした可愛いカップルって言って貰えて嬉しいです！そんなふうに見えてるのか…更新頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いします〜！！ (2018年9月2日 14時) (レス) id: 23b6ef1305 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - 出久推しじゃないんですけど、面白いのでずっと見させていただいてます！夢主ちゃんも、出久くんも優しいのでほのぼのとした可愛いカップルだなとおもいます！出久くんの良さが詰まった小説だと思います！！シリアスな部分も多くて私好みの小説です！更新待ってます！ (2018年9月2日 2時) (レス) id: ea4e880386 (このIDを非表示/違反報告)
みちりん??*･(プロフ) - プエルさん» そうなんですか？！ずっと見ててくださって嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張ります！！ (2018年8月21日 17時) (レス) id: 23b6ef1305 (このIDを非表示/違反報告)
プエル - この作品、ずっと見させていただいてました!とても面白いです!頑張ってくだせぇ!´∀` (2018年8月21日 17時) (レス) id: 6e8113b2ab (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みちりん❤*･ | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月14日 23時
