ひとめぼれ (青 × 黄) (ページ12)

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「…えーっと」
「いや怒ってへんで！？」
「もー、照史の言い方のせいやで！」
「俺！？」
「ごめんな？俺も照史も少し淳太に過保護なとこあってさ…」
「いやぁほんまごめん！！明日は普通にご飯食べよな！」

照史が優しく望の頭を撫でてそう言うと望は少しだけ嬉しそうにしとった

「あ、俺こっちやわ」
「おう、せやったな！じゃあな流星ー！」

みんなに手を振って俺はアパートに帰ってった

「流星！」

その数分後、玄関前に現れたんはしげやった

「どしたん？」
「これ忘れもん！」
「あれ、何で忘れてったんやろ…」

しげの手には俺の学生証。それを渡してもらうとしげはおもむろにため息をつく

「……お前さ、淳太の事本気なん？」
「え！？……本気、やで？」

多分と付け加えると多分かいとまた呆れられる

「もちろん妨害とかはせんよ？流星になら任せてもええ…いや怖いわ、もう少ししっかりしてくれ」
「それは俺が一番わかっとるわ」
「ならええけど…」

にしても学生証なんていつの間に落としてたんやろ…ちゃんとスマホケースに入れとったはずやねんけどなぁ

「てか淳太さ、お前の想像以上に鈍感やから頑張りや？」
「そうなん？」
「それこそメッセージ送ればええんちゃう？」

まぁするかしないかはお前次第やけどな！と最後にそう言い残ししげは帰ってった