鬼ヤバ！ブラックチャンネルに女性が入り込んでいたらどうなるのか？【ブラックチャンネル】

7 ページ7

「この文章のどこに御不満が？もしかして守られる必要は無い、とか？」
「いいや、むしろ逆。私は自分の身の安全を何より大切にしたい。だから＿＿

『危険な内容の動画に関しては《契約者であり悪魔であるブラック自身が》必ず貴方の命《だけでなく怪我や脅威からも》守ります』

というものにして欲しいの。それくらい出来るでしょ？」

こちらの言葉にブラックは意外だったのか驚いたのかピタリと固まる。
しかしすぐに裂けるほど上がっていた口角を更に上に上げると、一本取られたとばかりにゲラゲラと腹を抱えて笑った。

「カーカッカッカ！もしや貴方、過去に詐欺か何かに遭った事でもあるんです？一度騙されでもしないと、こんな言葉の揚げ足を取る様な提案はしませんからねぇ！」
「半分正解。詐欺に騙されたのは私の馬鹿な両親だね。そんな二人は私が貯めてた私の大学費用を勝手に逃走費用にして勝手に消えた。私に残されたのは借金だけ。それはもう払い終えてるけど、今失敗してまた借金を背負ったなんて結果になったら、そんなの今度こそ人生詰みってもんでしょ？ジ・エンド。」
「ジ・炎ドですか〜！確かにそれ、鬼ヤバですね〜！勿論その提案も鬼ヤバな動画の為に飲みましょう！コレで契約でよろしいですか？」
「気になる部分は全部訂正したとは思う。あとは貴方に良いように使われないように祈るだけかな。サインするよ。」

サラサラとボールペンでサインをする。
なにかあった時のために某有名アニメの如く誤った漢字や偽名でも良かったかもしれないが、そんなのは許されないと言いたげなにやにやとこちらを見る目に気圧され、仕方なく『契里A』と記した。

「【契約成立!!】(ディール!!)」
「じ〜っ！」

8→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す