鬼ヤバ！ブラックチャンネルに女性が入り込んでいたらどうなるのか？【ブラックチャンネル】

23 ページ23

「……ねぇ、ブラック。元上司に見せたっていう、動画で作った内容がそのまま本当になるとかいうヤツ。あれって私にも使えたりする？」
「えぇ、使えますよ？もしかして動画のオチでも作るつもりですか？」
「まぁ……そんな感じかな。追加で契約書にサインでも必要？」
「この動画の一部にするという形で宜しければ契約書は必要ありませんよ？」

こちらです、と渡された編集ソフトをパソコンに繋ぎ、編集を開始する。

元上司に関する資料ならいくらでも存在する。
それを元に沢山の改変を行い、編集をした。

そうだ。私はただ復讐がしたかったわけではない。
誰かに頼りたかったわけでも、助けて欲しかったわけでも、現状を変えて欲しかったわけでもない。



私はただ＿＿









「っっっしゃあ！出来た！！ブラック見てよコレ！
『50代のオッサンでも雇ってくれる会社やっと見つけて就職したが、そこがめちゃくちゃブラック企業で馬車馬の様に働かされる“元”上司の図』！
これで働いてくれるから他の被害者にも金払い続けることが出来る上に奴は残りの人生全てを会社に注ぐ事になる……最高じゃん！」


私はただ、自らの手で奴を地獄に放り込みたかっただけだったんだ！！


「カカカカ……カーカッカッカ！見かけによらず悪魔みたいな方ですね〜！こんな事になるなら契約書を渡して新しい動画を作れば良かったです！

動画のタイトルは【完璧な復讐！好みの女性にセクハラし続けた最低上司の末路！】

絶対鬼バズり間違い無しだったのに残念です！」

「で？今あの“元”上司どこに住んでるって言ってたっけ？今すぐアイツにこれ見せに行くよ！」
「オレちゃんもついていきますよ〜！面白そうなので！」
「いいよ！こうなったら最後まで付き合ってもらうからね！」

24→←22

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す