鬼ヤバ！ブラックチャンネルに女性が入り込んでいたらどうなるのか？【ブラックチャンネル】

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《その後》

あの後結局あの動画を集めた人間については誰も触れる事はなく、上司＿＿否、“元”上司のクビと、不正に奪われた手柄の返還。
そして元社員に限らず暴力やセクハラを受けた人間には慰謝料・治療費・入院費等が支払われる事になった。

勿論私も例に違わずだ。
特にセクハラに関しては誰よりも受けていた一番の被害者とあってか、貰った金額は目ん玉が飛び出るほどに莫大だった。

更には内容が内容なだけに会社には行き難いだろうという会社からの配慮で、私には常時リモートワークをしても良いという規定まで適用された。
あの上司……いや、“元”上司を野放しにしてたからてっきりこの会社ブラック企業だと思い込んでたわ勘違いしてすいませんでした。

「カカカ！今『こんなに良くしてもらっていいものなのか〜』とか考えてました？それは貴方が今まで受けてきた仕打ちの代わりにしかなりませんよ？嫌な思い出は今も尚、そしてこれからもずっと残りますからね。」
「でも……！」
「オレちゃんとしてはこれの二倍……いや、三倍くらい与えられてもおかしくないと思いますがね〜？貴方の言葉を借りるなら、『割りに合わない』ですよ。彼の被害者があまりにも多く、彼に支払い能力が無い為にこれだけになってしまってる……ま、それはクビになった所為もあるんですけど。残念ですね？」

ブラックの言葉に異様に納得してしまうのと同時に、“元”上司に対する怒りや悔しさが萎んでいくのを感じる。

私は一体何がしたかったのだろうか。
確かに彼をクビにできてお金も貰えて社内は平和。めでたしめでたしだ。

でも、違う。何かが違うのだ。何か、何かが＿＿

「あ、そーいえば！あの元上司さん、今はボロアパートでひっそりと暮らしているそうですよ？新しい会社に就職出来る様に就活中らしいです。」
「！」



あぁ、そうか……私は＿＿

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