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雪が降る寒空の中

車から降りるときゅるきゅるした目の男の子がマフラーを今よりも随分幼い自分につけてくれていた

病院に戻ると、先生たちと看護師さんに身体の不調は無いかを確認されて、迷惑かけてごめんなさいってみんな最後に戻ってきてくれてよかったって言ってくれた

オンマとアッパにはたくさん怒られた

でも最後には抱きしめてくれた

不安だったのよねって

手術、受ける
勇気をくれた人がいるの

検査が終わって、寝る前にオンマたちにそう伝えたのを覚えている

次の日、手術室へ付き添いに来てくれたパク先生には
「無駄に起きようとするなよ」って言われた

麻酔をかけられたらしようと思っていたことを先読みされていた
眠気に抵抗しようとしたけど気づいたら眠っていた

目が覚めたら病室の天井が見えた

そう、今みたいにふわふわして、少し胸の痛みを感じながら
あ、でもあの時となにか違う

あの時はオンマとアッパが見えた
今はオッパが見える

あれ？あの時、あれからオッパに会えたのは1ヶ月も後だったのに
それになんだか大人っぽくなってる

A「…オッパ？なんで、ここにいるの？」

はっきりしない意識の中で、温もりを感じる手をオッパの頬に添えた
あ、オッパが握ってくれてたんだ

MK「オッパだなんて、久しぶりだねそう呼ぶのは」

そう言ってオッパが笑った
あれ、オッパ、、口のまわりツルツルだ

A「オッパ、ひげ生えてない」

MK「ん？前に脱毛したよ」

A「…そうだったっけ」

癖になってずーっと口元をさわっちゃう

A「も、かまないでよー指は食べ物じゃないよー」

口角を上げるオッパはやっぱり高校生には見えない
すごく大人っぽい

MK「まだ夢の中なの？笑」

夢？
あ、そっか
夢見てたんだ
あれじゃあ

A「オッパ

アニア二

マーク帰国したの？」

MK「そうだよ
Aのおかえりが聞きたくて来たのに、おかえりはくれないの？」

A「ふふっおかえりなさいマーク」

MK「ただいまA」

A「心配かけてごめんなさい」

MK「僕のことを思って、すぐには伝えないようにお願いしたんでしょ
謝らないでこうして会えたんだから」

夢で見たマークと変わらない
大人になってもずっとずっと、温かい人

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