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2016 12月
PK「Aちゃーん！！！」
ｵﾝﾏ「Aーーー！どこにいるのーー！」
ｱｯﾊﾟ「Aーー！！Aーー！！」
げっ、もうバレた
見つからないようになんとか出てきたのに、先生たちはもう外を探し始めてた
明日、私は手術を受ける
手術のことを考えれば考えるほど怖くなって、病室から抜け出した
まあただ寝てるだけなんだけど…
手術をしてくれる先生は難しい手術になるって言った
確率は30%くらいだって
でも手術をしないと私の命は１ヶ月ともたない
アッパとオンマはすっごく悩んだみたい
それでも、私に手術を受けてみないかって
私もそれで納得した
したのに…
死ぬかもしれない
そう思うと途端に怖くなって、逃げるように病室を抜け出した
12月の夜は体が凍るんじゃないかと思うほど寒い
なんにも考えずに出てきたから、病院のパジャマとペディン
手袋もマフラーも無くて、適当に履いてきたスニーカーは雪で濡れて足が凍りそう
でも滅多に外出出来ない私にとっては大冒険
A「オンマ、アッパ、パク先生 ごめんなさい…」
警備員さんにばれないように敷地から抜け出して足を進めた
もうすぐ日付が変わる時間なのに1人で歩いている病院着の中学生
すれ違う居酒屋帰りのサラリーマンや、まだまだ遊ぶであろう大学生が幽霊でも見たかのように振り返る様子は面白かった
A「これからどうしよ…」
お金も持ってないからどこかお店に入ることも出来ない
まあこんな格好で入ったら、こんな時間に中学生が1人でいるって通報されて保護されるだろうし…
人通りの多いビル群から脇道に入るといくらか静かになって、公園や住宅が見えてきた
A「わぁ…」
その中にある1つ真っ白な建物
夕日に照らされたように灯りがいくつか点っていて、そこだけとても幻想的で引き寄せられるように足を進めて扉を開けると歌が聞こえてきた
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作者名：はるか | 作成日時：2024年2月14日 7時
