希-2 (ページ16)

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スーツを着た男性に促されてヘリに乗る

あっという間に離陸して、どんどん空港から離れていった

MK「あの…」

「はい」

MK「このヘリって…」

「マーク様の事情をお聞きになったソウ様のご配慮にございます

病院まで15分ほどですもう少々お待ちくださいませ」

MK「あの、あなたは…」

「申し遅れました

私、ソウ様の執事のハンと申します」

MK「執事…？」

「詳しくは申し上げられませんが、ソウ様は御二方のことをとても気にかけておいでです」

MK「……」

「もう少しですお待ちください」

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執事さんの言う通すぐに病院に着いた

MK「ありがとうございます！」

執事さんとパイロットの方に深く頭を下げ、走ってエレベーターへと向かった

Aと屋上に来たときとは比べものにならないほどエレベーターが長く感じた

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ｵﾝﾏ「マークくん…」

MK「アボニム、オモニム」

病室にはAの手を握るお義父さんとお義母さんがいた

ｱｯﾊﾟ「空港からすぐ来てくれたのか」

MK「…はい遅くなってすみません…」

ｱｯﾊﾟ「何を言ってるいつもありがとう Aも起きたら喜ぶよ」

ｵﾝﾏ「まだ眠ってるの
昨日も早くに寝たんだけど疲れてるみたいね」

MK「そうですか…」

Aのベッドの周りには、出国前に会った時より色んな機械が増えていた

ｱｯﾊﾟ「ほら、近くにおいで

Aは懸命に生きようとしてるから」

お義父さんに言われるまで動けなかった僕は、Aのそばに行って起こさないように優しく手を握った

MK「、、、よかっ、、た」

Aの手は暖かかった

不安でいっぱいだった心が徐々に安らいでいくようだった

Aに触れて、安心して、緊張の糸が切れたみたいに涙が流れた

ｵﾝﾏ「海外にいる時に連絡があって、驚いたわよね

きっと、ここに来るまで安心出来なかったわよね」

いつもAのことを考えてくれて、大切にしてくれてありがとう

心から感謝してるわ

お義母さんの温かい言葉と、お義父さんが僕の頭を撫でるその優しい手に、涙が止まらなかった

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ここに来て結末を迷いだした私は多分鬼畜です…

主人公ちゃんとマークが幸せにしてるとこ見たいよ…泣