希-2 (ページ15)

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長い長いフライトが終わった

不安でたまらず、一睡も出来なかった

昨日先生の連絡を受けてから、マネヒョンに僕だけ先に帰国させてくれなんて無茶なことを言って困らせて、

本当は帰国後に会社でスケジュールがあったけど、僕だけずらして貰った

先生が今は落ち着いてると言っていたけれど、この目でAが無事なことを確かめるまでは落ち着くことなんてできない

この扉を挟んだ向こうにはファンのみんなと報道陣

もう20分もここから動いてなかった

MK「マネヒョンごめん

早くAのところに行きたいんだ」

ﾏﾈ「もうちょっと待ってろあと少しだから」

手続きも終わって荷物も取ったのにまだ動かない

どうしてここで止まってるんだ

早く行かせてくれ

心に余裕なんてなかった

ﾏﾈ「きた！マーク！」

「お待たせいたしました」

そこにいたのはシワひとつないスーツに身を包んだ50代くらいの男性

「マーク様こちらでございます」

マネヒョンに早く行けと言われ、何が何だかわからないけど先に進む男性に急いで着いていく

MK「あの、すみません僕急いでて…」

尋ねてもその男性は「ご安心ください」と返すばかり

しばらく歩いて着いたのはヘリポートだった

MK「あの！なんでここに！」

「お急ぎだと伺っております

詳しくはソウ様から…」

MK「ソウヌナ？」

なんでヌナの名前がでてくるんだ

そう言って渡されたスマホ

SU「マーク！驚いたよね」

聞こえてきたのはソウヌナの声

MK「ソウヌナ！？なんで！」

SU「今度説明するからそのヘリ使って早く向かいな

病院にも伝えてるから安心して」

どうしてAの病状を知ってるのか、

この付き人みたいな男性とソウヌナの関係とか、

このヘリのこととか、

たくさん聞きたいことはあるけれど

今は一刻も早くAの顔がみたい

その願いを叶えてくれるヌナの提案をありがたく受け取った

MK「コマウォヌナチンチャコマウォ

今度必ずお礼します」

SU「わかった今はいいから早く行きな」

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