希-2 (ページ14)

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「パク先生！Aちゃんの心拍少し気になります！」

看護師からの連絡を受けて病室に向かうと、いつもより少し苦しそうだった

朝の数値は問題無かったのに、なんで…！

A「先生？、、ハァハァ、」

PK「どうした？」

A「マ…、、、、彼、には、言わ、ないで？」

いつもの看護師の1人がちょうど休みで、マークくんは海外にいて面会には来ないし、と思ってサブで若い看護師が担当だった日

咄嗟に判断して名前を言わなかったAちゃん

PK「ごめん、連絡するように言わてるんだ」

A「今、ハァハァ海外だか、ら」

Aちゃんの気持ちもわかるけどマークくんには伝えたい

PK「彼は君のことが大切でとても心配してるんただ」

A「先生、お願い… これ以上……心、配、かけたく、ないの」

息も絶え絶えにそう伝えるAちゃんが不憫でならなくて、マークくんには申し訳ないけど、彼女の意思を尊重したかった

PK「わかった

でも、危険だと判断したら連絡するからね」

そう伝えると、安心した顔で、ありがとうと伝えてきたAちゃん

幸い、危険な状態を脱したけれど、安心出来るわけではない
いつどうなってもおかしくない

一刻も早く移植が必要だ

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マークくんの公演時間と現地時間を見ながら終わって直ぐに連絡をいれた

PK「すまない連絡しなくてでも理解してくれ」

僕よりも何年も前からAを診てるパク先生

研修医の頃から気遣いができて優しくて頼りになる先生だったってAは言ってた

小さい頃から知ってる子に、頼まれたら誰も断れないだろう

MK「すみません僕の方こそ…

それで、Aの病状は」

PK「危険な状態は脱したけど、安心は出来ない

移植の順番が回ってくることを願うしかできないけど、なんとしてでも移植が回ってくるまで命を繋ぐよ一生」

MK「ありがとう、ございます…」

パク先生の言葉は心強かった

絶対大丈夫、この先生なら大丈夫って

PK「もし帰国して時間があったら会いに来てあげて

まあ君なら言わなくても来ると思うけど」

MK「行きます時間は作ります」

PK「じゃあ俺はそれまでに少しでも安静にできるようにするから
何も心配するな焦ることないぞ」

MK「はい…ほんとに、ほんとにありがとうございます」

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