希-2 (ページ11)

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MK「ヒョン、やっぱり病院よって欲しい」

ﾏﾈ「…マクや、」

MK「ヒョン、お願いします…」

空港に向かう道中

どうしても気がかりだった

アンコンが終わってからも、スケジュールは詰まっていた

明日と明後日、追加の海外公演があって今日出国する

一昨日の夜、出国前にAに会いに行った

その時のAの様子が頭から離れなくて、出国前にどうしても会いたかった

僕に何度も愛してる、会いに来てくれてありがとうって伝えていたAはいつもより少し辛そうだった

ﾏﾈ「…10分それ以上は空港に迷惑かけることになるからな」

MK「…ヒョン」

ﾏﾈ「ちゃんと顔みてこい

そんな顔で空港に行ったらあいつらも心配で飛行機で寝れないだろ」

そう言って車を病院に向かわせるマネヒョンに僕は一生頭が上がらない

MK「ヒョンコマウォ」

ﾏﾈ「10分だけだぞ早く行ってこい」

ヒョンの言葉を背に無我夢中で走った

いつもそっと開けるドアもわずらわしく感じた

A「、、、マーク…どうして、今くう、、」

騒々しく病室に入る僕に気づいて、

体を起こそうとしたAをめいっぱい抱きしめた

僕を抱きしめ返すAの力は随分弱くなった

A「マーク…なんで？今日出国って言ってた…」

MK「どうしても会いたくて…」

A「…私も、会いたかった」

Aの震える声に、僕の涙腺も緩む

MK「帰国したらすぐ会いに来るから」

A「うん…待ってる待ってるね…」

MK「…泣かないで

4日後、また会えるから

土産話たくさん持ってくるから…わかった？」

A「わかった

マク…時間、大丈夫…？」

MK「…そろそろ行かなきゃ…」

僕もAも握った手を離さなかった

離せなかった、が正しいかもしれない

また会える

そう言ったのは僕なのに、どうしようもなく不安だった

お互いに涙を拭いながら、愛してるって何度も伝えあった

マネヒョンと約束した10分はもうすぐだった

A「いってらっしゃい待ってるね」

Aは僕の手を離して笑顔でいってらっしゃいをくれた

MK「いってきます」

お互いに泣きながら笑顔で言う挨拶は傍から見ると不自然だろう

どうか、どうかお願いだから、この子のおかえりを僕にください

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